専門家の支援をうけるタイミングは?
こんにちは!いつも読んでくださりありがとうございます。
久しぶりの投稿になります。
緊急事態宣言、伸びてしまいましたね…。つらい時期ですが、なるべく早く落ちるくことを祈ります。
前回まで発達障害についてのお話をしてきましたね。
今回は発達障害に限らず、「困ったことについて、専門家からの支援はいつ受けたらよいか」についてお話したいと思います。
専門家の支援を受けるタイミング
これはずばり先に言ってしまいますが、「なるべく早いほうが良い」です。
もし、自分一人では対応や解決が難しい事が起きてしまった場合、みなさんはどうしますか? タイミングはそれぞれであっても、他者に助言を求めるなど、外にヘルプを求める方が多いと思います。
当たり前と思うかもしれませんが、でもこれが「専門家の支援を受ける」こととなると、意外とできないことが多いのです。
まして、発達の問題やメンタルの問題など、まだまだ世間的にマイナスイメージの多い内容となると余計に躊躇しがちになってしまいます。
欧米ではカウンセラーへの相談等は日常的に活用されていますが、日本ではまだ支援を受ける側の敷居が高く、専門家への相談は「最終手段」的に思われていることが多い現状にありますよね。
困ったことがあっても初めのうちは「今はまだ大丈夫」「このくらいなら自分(達)でなんとかできる」とおもって我慢してしまったり、困っている状況や気持ち自体を否定してしまったりして、かなり状況が悪化してから飛び込んでくることが多く見受けられます。
ギリギリセーフ(修復可能)な場合はまだ良いのですが、本当に困っているときほどSOSを出すのが難しくなりますし、そのままどんどん孤立化・潜在化してしまいますので、気づいたときには取り返しのつかない状況になってしまうことも少なくはありません。
ですので、困ったときには「なんとかならなくなってから」ではなく「なんとかなるかもしれないけれど、助けがあったらありがたい」くらいの段階で、専門家の支援を受けることをおすすめします。
とはいえ、「いや、そうは言ったって行きづらいよ」、「結局助けがなくてもなんとかなってしまったら申し訳ない(恥ずかしい)」「そもそもそのタイミングすらわからない」という方もいらっしゃいますよね。
そういう、他者を頼ることが苦手な方は、事前に準備をしておくと良いと思います。
タイミングを逃さないためには
困っている人は、状況が悪化してくるとだんだん視野が狭くなり、SOSを出す余裕もなくなり、周囲の手を遠ざけるようになってくることが多いです。そうなってからではますます専門家の支援を自ら求めることは難しくなり、状況は更に悪化するの悪循環に陥ってしまう可能性があります。
ですので、他者を頼ることが苦手な方(もしくはそういった方を支える周囲の方)は特に、こういったことを頭の片隅において、早い段階で準備や練習をしておくと良いと思います。では、どういう準備や練習をすると良いでしょうか。
「今の状態」を把握する
人はそれぞれ「自分で対応できる許容量や内容」が違いますし、余裕のあるうちは傍からそれを把握することは難しいです。当の本人も把握できていない場合もあります。ですので、本人(もしくは養育者などの支援者)が自分が「余裕のある状態(適切に対応できているときの状態)」と「キャパオーバーの状態」のときに「どういう心身の反応や行動がでるのか」を知っておくことが大切です。
その上で、自分は今どのあたりの状態なのかを把握することが必要です。これは自分の気持を抑え込んで無理をしやすい人等にはなかなか難しい作業なので、日頃から練習しておく事が大切です。(これが苦手な方はそもそもタイミングを逃しやすいので注意が必要ですね)
可能なら周囲の支援者に先に伝えておくと良いでしょう。客観的に見たほうが気づきやすい場合もあります。周囲の人は本人を見てて「おや?大丈夫かな?」と心配になったり、引っかかったりすることがあれば早めに本人に伝えるか、本人が聞き入れない場合は専門家に早めに繋げられるようサポートできると良いです。「本人が聞く耳を持たいない(聞き入れない)」のは余裕のないサインなのでそういうやり取りがあれば、要注意です。(攻撃的であれば更に注意)早めに動きましょう。
「こういうときは助けが欲しいの」とわかっていれば周囲も介入しやすいですよね。
専門機関に繋がりをつくっておく
いっぱいいっぱいになっている状況で新たな行動を起こすことはかなりハードルが高くなります。そうなる前に、事前に相談できる専門機関は調べたり、一度訪れたりしておくことができると安心です。何も困ったことがないときに、いきなり病院など治療機関に行く必要はありませんが、気になることやこの先予測される問題がある場合には、居住地の周りで相談できるところを調べておくと安心です。(例えば、発達の遅れなどが気になるなら発達の相談支援センター・子ども家庭相談センター・保健所・教育相談所・地域の育児相談サービスなど、メンタル面が気になるなら近くの病院・会社や地域やNPOの電話相談窓口・カウンセリングなど相談所など)
なにもない段階でそこまでするの?と思うかもしれませんが、機関によっては早めの段階での相談など受け付けていることもありますし(しかも無料なことが多い)、しんどいときに一から取り組む労力は軽減でき、いざ受けに行くハードルも下がります。
また、いざとなってから受けに行くと、予約がいっぱいで1ヶ月待ちですなんて事態になることもよくありますので、気がかりがあるなら早め早めに行動しておくことが大切です。
さて、いかがでしたでしょうか。
当たり前といえば当たり前だけど、いざとなると難しいですよね。
傷は深くなればなるほど回復に時間も労力もかかるので、支援は自分で思っている以上に早めのタイミングで受けてよいのだと思ってもらえると良いなと思います。
今日も最後まで読んでくださりありがとうございました。