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リュクサンブール公園で、野外ノマド図書館

2019年は4月21日が復活祭(イースター)で、その次の月曜が移動祝祭日(年によって変わる祝日、復活祭の日が変わるので)である。いうまでもないがキリスト教国では重要な休日で、図書館も本屋も閉まっている。今日はリサーチのために読んでおかなければいけない本があり、買いたい本もあったのに、困った。アパートで読めばよかったんですが。

シネマテークの図書館は、ホームページに休みとも書いていなかったので、行ってみたけれど、結局開いていない。映画館はやっているのだが。ロンドンで病院の先生に、お天気のいい日は、仕事をするにしても外でやらないと損、と言われたことを思い出し、12区のシネマテークから5区の植物園(Jardin des plantes、上の写真)に、歩いて移動した。

ここには博物館や動物園もあって、面白そうな展示もいろいろやっている。じつは2ヶ月もほぼ目の前に住んでいたのだが、博物館などは横目で見ただけだった。しかし、庭園を横切って表通りに出るだけでも、なかなか爽快な場所である。

ここは、わたしの研究対象であるエリック・ロメールが、毎朝ジョギングしていたところなのだ。今もジョギングする人もいれば、ベンチに座ってのんびりしたり読書したりしている人もいる。まずはここのベンチに座って、わたしもしばらく本を読んだ。読書環境としては、なかなかいい。

快適だったのだが、起きるのが遅く、すぐにお昼になったので、また移動。とりあえずサン=ジェルマン大通りにマーケットのようなものが立っていたのを思い出し、そちら方面にまた歩く。

マーケットは出ていなかったので、結局チャイニーズで、薄い衣をつけて揚げたえびに、玉ねぎとパプリカをちょっとピリ辛ソースで合わせたものと、チャーハンを食べる。チャーハンは、おかずと一緒に食べるように、あっさりした味なのが良い。

こういうチャイニーズ・デリのお店は、あちこちにある。テイクアウトもでき、中で食べることもできるという、中食系なお店。12ユーロ(1500円ほど)で、ごはんとおかずがしっかり食べられるので、最近気に入っている。あんまり高くなくておいしいので、日々の利用に便利。

そしてリュクサンブール公園へ。

リュクサンブール公園ははじめて来たのだが、さすがに観光客が多かった。ロンドンに移住してまもないパリジャンの人が、パリは観光客が多くてごちゃごちゃしているのでロンドンに来たの、と言っていたが、こういうことか、というような盛況ぶり。もっともロンドンも、人が多いのは同じである。

読書環境としては、植物園の方がよかったのだが、来てしまったので、ここで数時間、本を読んだ。自撮りはできないので、こういうイメージ。

今でもすでに、夜8時でも、パリは明るい。これからどんどん日が長くなって、カフェでも外にいることが多くなる。手持ちの本を読むだけなら、野外ノマド図書館というのは、なかなかいいかもしれない。野外カフェで仕事というのもやってみたかったが、今日はとりあえず公園だけにした。

復活祭なのにフランスの図書館が開いていると思う方がだいたい甘いが、最近こういう不測の事態?があっても、あまり気にしないで次に行く、というような感じに、なってきている気がする。ヨーロッパ慣れしてきたのだろうか。

そこで見つける別のものも、なかなか拾いものだったりするのだ。

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