朝読書1hなるべく1冊no.117 初女さん
「いのちのエール」初女かあさんから娘たちへ 田口ランディ 中央公論社 2015.10
森のイスキアは、映画「地球交響曲」で有名になったところ。丁寧にお料理を作り、丁寧に人と接し、丁寧に暮らす。それだけ。でもそれができない。
お金で人生が決まるわけではない。初女さんのように素晴らしい生き方をしている人がいる。でも自分は競争社会を突っ走っている。苦労して得たお金は自分で使って当たり前。自己犠牲を払ってまで、人に施しをする必要なし。そう思ってきた。
手にぎゅーっと握っていたものを離すと新しいものが入る。
初女さんから投げられた小石の意味は?
初対面で、
「娘になりましょう」
2回目には、
「ことばを こえてね」
じぶんが与えられた事、自分にできることを日々一生懸命やっていると、物事が1番良い形に、自然と展開していく。だからなるべく天にお任せする。
本当の自分とは私という狭い世界から出て、他者と共に生きる世界にいるじぶん。他者という光に照らされた時に現れるじぶん。
初女さんは、まわりの人の目に映るじぶんのすがたを大切にしている。一輪の花としてじぶんの存在をその場に捧げているので色香が漂う。
どのような波長に自分を向けていくかで人生が大きく変わってしまう。鐘のチャンネルに合わせたから、テレジアと出会えた。
丁寧に、小さなことを、ひとつずつ、積み重ねていくこと、それが祈り。
ご飯が息ができるように装う
お野菜は、ゆがく
茎がうっすら透明になると、小松菜がエメラルドの宝石のよう!
おむすびは、人と人を結ぶ食べ物
面倒臭いと思っても、ぐっと踏ん張って、今やれることはきちんと出来る限りやっておこうと気を向けて、熱中していると、気持ちが良くなって、やり終えた時に清々しい気持ちになる。
ゆっくりは怖くない。怖いのは、止めてしまうこと。
行為で示された時、どれほど人の心に響くか、それは言葉を超えている。
片っぽうがいいってことでなく、調和がとれてると祈りが生かされていく。行動がついてきて初めて、実感できるものが生まれていく。そこに、喜びも生まれてくる。
#朝読書 #田口ランディ#佐藤初女