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図書館は民主主義の砦なんです
「1984年/ジョージ・オーウェル 田内支文:訳(角川文庫)」
「華氏451度(ハヤカワ文庫SF新訳版)/レイ・ブラッドベリ 訳:伊藤典夫」
「アウシュビッツの図書係/アントニオ・G・イトゥルベ 訳:小原京子」
表題は「覚え違いタイトル集 100万回死んだネコ/福井県立図書館」にて知る。
司書さんが通った大学の教授が講義の導入時に毎度仰っていたという言葉とのことだ。
また先日拝読した池上彰先生の著作にて「本屋を見ればその国が発展していくかがわかる」こと、様々な分野の本があることは民主主義であることようなことを仰っていたのと、その著作で池上彰先生が紹介されていた「民主主義/文部省」にて『民主主義は一人一人が物事を深く洞察し考えて道を拓くこと』というような記述を見た。
「1984年/ジョージ・オーウェル 田内支文:訳(角川文庫)」「華氏451度(ハヤカワ文庫SF新訳版)/レイ・ブラッドベリ 訳:伊藤典夫」そして、小川糸さんを機に手に取った「アウシュビッツの図書係/アントニオ・G・イトゥルベ 訳:小原京子」は「図書館は民主主義の砦」「様々な分野の本があることは民主主義」であることを提言していた。
娯楽だけでなく、本があること、本が読めるということは、世界を拡げ、物事を洞察し、己自身を始めとする人、歴史を知り、これからを切り拓き生きていく術を身に付けることができる。
「ああ。本があって、色んな本が読めて嬉しい」と読書録、図書館に纏わる本に出会うと単純に喜ぶ。
一方で先日読了したこの3冊は「本があること、様々な分野の本が読めること」を手放しに喜ぶことが出来なかった。
「本が制限されている世界」「本がない世界」過去だけの話ではない恐ろしい世界が今も何処かで起きている。遠くない未来にその世界に陥る危険も孕んでいる。
その世界が生み出すは殺戮、差別、洗脳、制限、飢餓、破壊、凌辱、剥奪。
決して無関係ではない危険と隣り合わせである恐怖に震えた。
だからこそだ。民主主義の砦を、様々な分野の本を読む権利を守っていくのであろう。
守っていくことでその世界に生きた人々を知り、知ることでその人々が生きていくこと、我々に何が出来るか、それをするにはどうしたらいいかを考え行動していけるのであろう。