
記憶に刻まれている「太田光の私が総理大臣になったら…」
便乗っぽいタイミングは避けたいんですが、
予定がずれると面倒な事になるのでアップします。
政治を論じる場も層も広がり
受け手としては時間の制約すらなくなったこの時代にも
しばしば脳裏に蘇る番組
『 太田光の私が総理大臣になったら…秘書田中。』
2006年に日テレで始まり、幾度かの改編を経て終了した2010年から
はや14年経った事にまず驚きましたが
毎週金曜の8時台という、ゴールデンタイムど真ん中の1時間が
キー局で放送されていたわけで
TVでのマーケティングがあまり意味をなさないような今を
多様になったと考えれば良い事でもあるけど
他には見当たらない こういった番組については、残念な気もするんです。
だって、政治が変わらない主因のように言われてる高齢の方々が
今は主要な視聴層になってるなら かえって意味があるかもと。
もっともそんな事にも、別姓とか諸々を何十年も阻んできたところから横槍を入れられちゃうのかな。
政治がらみの事はほぼ触れなくなったお笑いと呼ばれる界隈で、変わらず切り込んでいる太田光という人は
だからその番組には意欲的に取り組んでいたんだと
私は思い込んでいました。
でも、違うんですね。
もっとも、違ったところで
太田さんに抱く人間像は
何ら変わりません。
※以下の中央揃え・太字部分は
Wikipedia からの抜粋および簡約ですので
ご本人の意に沿わないものが
含まれているかと思います。
〈 漫才で時事ネタを扱う事について 〉
•ボケにはナンセンスなものも含まれているため 時事ネタを話題にはしているけれど、1個も社会風刺してない •ネタがつきない
•政治信条として右でも左でもないというスタンスをとっている
•価値観を右翼と左翼に分ける風潮に対する違和感がある
本意とは異なる 不器用な取り繕いと
政治に限らないはずの信条。
そのように受け止めています。
好意的過ぎるかもしれませんが
社会を見渡し 惑いながらもぶれない生き方は、波紋を呼ぶような言動があっても その魅力を損なうものではないし
世の中には文脈を追わないまま叩く向きが多そうで、光代社長にすれば もうちょっと世間での立場をわきまえて欲しいという意味合いから、いわば ”怒っちゃう” んだと思います。
『太田総理~』以後の TBS 系選挙特番 『選挙の日2021』 に多くの批判が寄せられたという件については
政治への不満を私にぶつけるばかりの母が重なります。
― ぶつける何かが違わない? ―
ラリー遠田氏
” 政治的な思想においても多面的な見方をしている ”
吉田豪氏
" いつでも誰よりも迷い続けている だから話が長くなるし
どうにか短くまとめようとすると誤解しか産まないことになるのだろう "
" 誰でも容赦なくいじるけど 誰でも区別なく救おうともする人で
それがいつも言葉足らずだからよく炎上する "
誰であれ大局的に見る事が大切でも
誰であれそれは難しい事でもある。
でも太田さんという人はいつもそうあろうと
そして誠実であろうとしているように映ります。
•政治に口出すとか物申す的なことって カッコ悪いからやりたくない
•芸人としては無粋
自身の美学を貫きたいけど
世の困り事から目を逸らせる事はできない。
そんな感じに見ているファンが多くいるから
彼は在り続けていていると思い
私は ささやかになってしまった社会への希望を
そこに見出したくもあるのです。
(総裁選絡みになるのは避けたいからどうしようかと思ったけど)石破さんとの回はやっぱりインパクトがあった。(という事は書き留めておきたい)
年一企画でいいから " 太田総理 " 復活してくれないかなぁ。
太田さんが嫌なら仕方ないけどなぁ。
文筆関連についても もちろん、太田さんを語る上では欠かせないですね。
多大に影響を受けたというカート・ヴォネガットの 「タイタンの妖女」が 事務所名にもなっているのは結構知られているようで、装丁を手掛けたのは前回も触れた和田誠氏。(だから今記事をずらしたくなかった)
私が真似て描いたのが、和田さん手描きの表題じゃない方なのは、並べた「マボロシの鳥 」とのバランスからです。

モチーフとした著書の表題である「マボロシの鳥 」と
字数や かな・漢字のバランスが絶妙に合ったので" マットウな人 "としたけど
実にその通りで真っ当な方だと思うのです 太田さんて人は
話が飛び過ぎるようですが、先日のオリンピックで選手を動物に重ね「可愛い」と言ったタレントさんが非難されていた件は、よくよく考えれば非難する側が傲慢だという事になりませんか?
世間一般の価値基準に思える、例えた動物が " 可愛くない " という断定を基に反感が湧くのは、刷り込みにほかならなくても
いろんな基準を設けて価値を決めつける、勝手な驕りとも言えるでしょうし人に対してもそうですからね。 未だに。
もっとも、善意の擁護から非難してしまうのが 容易には変え難いところで、世の基準と広く公平な考えを合わせての言葉選びは難しいと、つくづく感じる事案ではあります。
コンプライアンスが厳しくなって つまらないという声を結構見聞きするのも、刷り込み部分と厳しく感じる部分が連動しているようです。
その刷り込みは遡れば昔から連綿と続いてきた事で、特に資本主義によって歪められてきたものだから、基本的には個々人の問題ではなく
わかりやすいところでは、人を揺さぶる劣等感を植え付け 儲けにつなげるといった構造によるものと、ここは強く言い切りたい。
そうであれば、望まない意図に操作されないよう 個々人が知見を広げないと、地球が物理的に持ちこたえても 未来に明るさは望めないように思うし
逃げ切れると思ってる人も多そうだけど
ほんとに逃げ切れるんでしょうか。
「子供達に救いがある」という太田さん。
それは多くの人に共通する想いでしょうし、私もそこなんだと思うんです。
いかに刷り込みやバイアスを削ぎ落し、薄めていくか。
足を止められないなら せめて緩め、より遠く俯瞰してみるのが
まずは私達大人ができる事かもしれません。
伊集院さん
" 僕はバランスがとれない太田さんが好きです
なかなかバランスがとれないから 色んなことに巻き込まれますけど
あの人がちゃんとバランスがとれるようになったら
なんか分かりませんけど 色々オシマイだと思ってます "
伊集院さんの言葉は、何に対してもどこか深みがあって
「なんか分かりませんけど 」とか
受け取る側にもバトンを渡すみたいに
興味深い本を、さりげなく勧められた気持ちになる。
― バランスがとれない ―
そう真っ当すぎるから
細かな傷を負いながら
ここまで来たんですよね
きっと
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― 太田 光 ― by chiffon 2024
太田さんの著書には前向きな考えが通底していても、根本的にポジティブマインドではなさそうで
絶望感がぬぐえなかったからこそ 希望に繋げていくんだと、そしてその前のめりの もどかしさから、今は脱しつつある気がしています。
話変わって
私の知る限りではありますが、彼のファンを自認する人は
一番好きな出演番組が『太田上田』だと口々に言うんですね。
生き辛い世の中で、全てを救おうとするこの人が無邪気にはしゃぐ姿を
まるで子犬を見るかのように、皆が目を細めている図が浮かぶんですが
あながち外れてもいないんじゃないかな。
ファンの一人であるファッサマ ( @上田さん ) は、この番組に出演した際に「(太田さんは)洋服がすごく似合う」と言っていて。
『太田上田』は違うようだけど、(こちらのスタイリングは最近迷走してる気が)爆問の仕事では光代社長がスタイリストさんを付けているらしく、その洗練具合が際立っていますね。※ハイブランドについての言及は一旦脇に置きます
ただ、上田さんも指摘する良くない姿勢でありながら、いつ何時も着慣れたいい感じに収まってるのがちょっと不思議なんですよね。
日々のトレーニングや年齢はプラス要素になるし、身長・体重より パーツバランスの違和感が少ないほどそれに近いバランスで仕立てられた衣服と馴染みがいい、といった考えに落ち着いてはいるんですが。

トレーニング後には冷え冷えのトマトジュースを飲むと
" 太田上田 " で話していたので
そしてなんだかんだ言ってても、光代社長は
太田さんへの愛情が複雑で それゆえ深いように思えてなりません。
@ota324
太田はね。昔、太田総理と呼ばれていたの😊
こういうの 何とも言えず嬉しいし
いつまでもその手を離さないでいて欲しいし
そんな事願わなくたって、どちらからも離す事はないでしょうし。