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患者の立場から〜医師とのコミュニケーションの大切さ〜

コロナ禍でマスク生活が長くなり、ソーシャルディスタンスを心がけるようになったためか、どうしても以前とは他人との距離感が変わってしまったなと日々感じます。
私は少しでも相手とより良いコミュニケーションを計りたいので、なるべく素直な気持ちを言葉にしてきちんと伝えるようにしています。

今日は診察日でした。病院では引き続きマスク着用と消毒が徹底されています。膠原病科の先生は、今日も笑顔で迎えてくださり、まずは私の話を一通りじっくり聞いてから検査結果を話されました。最後いくつか先の診察日を決める際、先生の予定に配慮したところ「ありがとう!助かる!」と嬉しそうに言われました。
普段から先生との会話の中に温かさを感じているし、いつも患者目線で少しでも日常生活が良くなるように考えてくださるからこそ、些細なことでも喜んで貰えたのが嬉しいです。

その後腎臓内科の診察があったのですが、かなり混んでいて待ち時間が長くなっていました。点滴治療の予約は時間に厳しいので、看護師さんに伝えて点滴治療を先に済ますことにしました。
治療が終わり、腎臓内科の待合室に戻ると患者さんは殆どいませんでした。
診察室に入ると先生の第一声は「肩と腰が痛い〜」で、とても疲れた表情で立たれていました。その後すぐに「遅くなってごめんね」と謝られました。
私はいつも病院の日は1日仕事になると覚悟しているので、他の用事は作らないようにしています。そのため待ち時間が長くても気持ち的に余裕があります。
「先生、お疲れ様です。やっと山場は越えましたか?」
と言うと先生が笑顔になられたので安心しました。
その後私の質問に丁寧に答えてくださり、検査結果とこれからのことを話されました。
私は「自己管理として自分でできることはなるべく精一杯やっています。食事や生活で気をつけることも。でもどんなに頑張っても時間との戦いなんですよね?悪化を遅らせるだけで。」と言いました。

すると先生は少し悲しそうな表情で「はっきり言うとそうだね。頑張ることだけだとしんどいよね。気をつけることにも限界があるし、ライブとか楽しみはすごく大切。だからこそ僕達医療者側が、少しでも患者さんの負担や不安を取り除いていかないといけないと思う。より良いことを目指して計画的にやっていきたい。」と答えられました。
予後予測の話の時には「なんてシビアなこと言うんだ」と落ち込んで泣いてしまったし、なぜ今の段階で私の気持ちを確認するのかわかりませんでした。
でもきっとこの先生は、以前にもおっしゃっていたように「患者の意思を尊重した対応をしたいからこそ、ある程度早めに先を見据えておきたいのだろうな」と感じました。
最後は「この後も頑張ってくださいね」とお伝えして今日の診察は終わりました。先生が少しでもお元気になられているといいのですが。

心と身体のバランスはとても難しいです。
病院にはメンタルケアの専門もあります。でも今の私は、二人の主治医の診察のおかげで気持ちがとても穏やかになれるので、メンタルケアもして貰っているようです。
私は先生方にとって多くの患者の中の一人という存在であり、先生は職務を全うされているだけだと思います。
それでも何か今までの先生と違うものを感じるのは、一年半ほどのコミュニケーションのおかげでもあるのかなと感じています。

この先も医療技術の開発や新薬の導入などはどんどん進んでいくと思います。救われる命が増えることは本当に素晴らしいことです。でも自分が納得して満足できる生活と人生を望むには、医師との信頼やコミュニケーションは欠かせません。これからも私はそこを大切にしていきたいと思います。


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