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読書記録~君のいない世界(初版)~

今年はhideさん生誕60周年(お誕生日は12月13日)の年です。先日スペシャルBOX『REPSYCLE~hide 60th Anniversary Special Box~』とあとがきが書き足された『君のいない世界』改訂版が発売されました。この本の初版が発売されたのは6年前ですが、タイトル名を見てから気持ち的にずっと手にすることができず先日やっと読了したところです。(今回読了したのは初版です)

この本では、hideさんの共同プロデューサーでありプログラマーのI.N.A.さんがhideさんと過ごした2486日間の軌跡を綴られています。
元々プロのスタジオミュージシャンとして裏方的な仕事をされていたI.N.A.さん。Xのマニピュレーターの仕事をきっかけにソロ活動を始めるhideさんから熱いラブコールを受け、その後公私ともに長い時間をhideさんと過ごされました。

「イナちゃんの才能を、俺だけのために使って欲しいんだ」

『君のいない世界』P11より

おそらくこれまでの読者の多くはhideさんのファンが多いのではないかと思います。でもこの本を読んでみて、音楽業界に携わっている方や音楽が好きな方も楽しめるのではと感じました。90年代前半から後半にかけての音楽業界、レコーディング、機材などの話がたくさん出てきます。
その他にも若干バブルの名残がある様子が懐かしかったり、今の時代では厳しいハラハラするような内容が散りばめられています。
個人的にはリアルタイムで曲を聴いたりライブにも行っていたので、本の内容を辿ることでタイムスリップしたような気分で楽しめました。

今までhideさんに触れたことのない人にもこの本を読んでhideさんがI.N.A.さんと作り上げた音楽を聴くきっかけになれば嬉しいなと思いました。


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