瞑想は「無」になること…?無になるの正体を暴く!後編②
やっとこ最後ですw
後編①では、サマタ瞑想においての
「無になる」状態とは?を説明してきました。
後編②は、ヴィパッサナー瞑想における、
「無になる」状態とは?と紐解き、
サマタ瞑想(後編①)とヴィパッサナー瞑想
の無になる状態の違いを明確にしていきます。
その違いのキーポイントは、
いかに「思考」をおこさせないか?
この違い。
前編での、
サマタ瞑想とヴィパッサナー瞑想の手法の違い、
でも触れている内容と被る点もありますが、
更に詳しく説明していきます。
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・ヴィパッサナー瞑想での「無になる」状態とは?
サマタ瞑想では、一点に集中することで、
アタマの中に、勝手に浮かんでくる「今、ココ」じゃない、雑念(自分の「考え・思考」)や外部からのインプットが止んだように感じ、それに伴う「心の反応」 が無くなったように感じる…のが無の状態。
対して軸とする対象は決めるものの、
意識を集中する対象を決めず、
意識が瞬間的に飛んでいく様を「捕まえる」ことで、「今、ココ」に意識を起き続けるのが、
ヴィパッサナー瞑想。
意識が瞬間的に飛んでいく様を捕まえるとは?
具体的に言えば…
お腹空いた…(コトに気づいた)
音が聞こえた…(コトに気づいた)
息が入ってきた…(コトに気づいた)
足がジワジワする…(コトに気づいた)
誰かの顔が浮かんだ…(コトに気づいたら……
そーいえば、あの子元気かな?
長らくご無沙汰だな、連絡してみようかな。。)
こんな状態です。
最後のカッコ内は、気づいた後に、「今、ココ」から離れてしまって「思考」が働き始めている状態なので、また軸になる呼吸に戻して、もう一度意識が自由に飛んでいく様を、観察し始める。
つまり、
サマタの場合は、「今、ココ」に意識を向け、
「集中し続ける」事で「心の反応」が無くなってたよう
に感じる。のが、無になる状態でしたが、
ヴィパッサナーでは、「今、ココ」を
「観察」し続ける事で「心の反応」を
起こさせる隙を与えない状態。
ヴィパッサナー瞑想においての
「無になる」状態の正体は、ココ☝️。
ヴィパッサナー瞑想では、「無になる」という状態が、
「思考を起こさせない」ことに特化しているので、
アタマの中が静かになる。といったイメージとは、
全く異なってくるんです。
むしろ、とても忙しいw
「思考を起こさせない」 という事は、
思考による、感情や欲、アタマの中で勝手に展開される連想ゲームやストーリー達によって起こる、
「心の反応」を「起こさせない」ということ、
いゃ、起きる前に「気づく」 ということ。
故に、俯瞰している。とか、実況中継している。とか、
言われるワケです。
ヴィパッサナー瞑想について、
もう少し付け加えると、「ラベリング」 をしましょう。
ということが言われます。(流派による)
ラベリングとは?
先ほど挙げた例から……
お腹空いた…(コトに気づいた)=感覚
音が聞こえた…(コトに気づいた)=音
息が入ってきた…(コトに気づいた)=呼吸
足がジワジワする…(コトに気づいた)=感覚
誰かの顔が浮かんだ…(コトに気づいたら……
そーいえば、あの子元気かな?
長らくご無沙汰だな、連絡してみようかな。。)=思考
このように、気づいたコトを簡単なコトバにして、
ラベルを貼る。という作業の事を指します。
何故、ラベリングが必要だ。と言われるのか?
というと、
お腹すいた…
空腹…
この2つの言葉、
どっちの方が連想ゲームに発展しやすいでしょう?
多くの人が、前者!
ってなると思います。
お腹すいた…あ、あのお店のラーメン食べたいなぁ…
いゃ、あっちのカレーも捨て難い…
みたいに、連想ゲームは進みやすくなりがちです。
なので、感覚。ってラベリングした方が、
「心の反応」に繋がりにくい。
と言われるためです。
ただ、個人的にはラベリングする為に、
「思考」が働きがちにもなる。
と感じる時もあるので、
必ずラベリングしなきゃいけない!
とは、思ってません。
なので、ラベリングする、しないは、
その時々、または瞑想法によって変わっても良いと
思っています。
ヴィパッサナー瞑想が、
いかに「心の反応」 を起こさせないように
仕向ける行法か、そして、それぞれの瞑想での「無になる状態」の違い、明確になったでしょうか?
さて……
これだけ「無になる」について、
長々w書いてきたわけですが、
私個人の意見を言えば、無にはなれない。と思っているし、無になる必要もない。と思っています。
瞑想は、
無になるコトが大切なわけでもない。
無になるコトが目的なわけでもない。
とも、思っていますww
(。=`ω´=)ぇ?
じゃあ何で書いたんだーー!!
というと、一番の理由は…
瞑想=無になる。というコトバで、
片付けて欲しくなかったから。
そして、瞑想。でも、やり方や効果ばかりが、
フォーカスされがちになるのは(*'へ'*) ンー…
と思ったからw
ですw
分からないものって、
遠ざけがち、ハードルは上がりがち。
ここまで読んで下さった方が、
瞑想に対するハードルが少しでも下がったり、
理解が深まることを願って。。
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