シェア
ちえ
2019年8月15日 00:07
旅の空は決まって美しい。仕事や用事に追われている日常とは違いゆとりある旅では、雲の形や空の色が印象に残りやすいからだろうか。2年前の夏、口之島を訪れた。鹿児島市から約200キロ、船旅でしか訪れることのできない小さな島だ。抜けるような青い空と透き通った海。朝日も昼の青空も夕日もすべてが美しく、飽きることなく空を眺めた。しかし、この美しい島もかつては戦火にさらされた。空襲は激化し、
2018年4月25日 22:48
「串木野さのさでは“朝日を拝む人あれど、夕日を拝む人はない”って唄うわね。あれ、何ででしょうね」。いちき串木野の老舗喫茶店・ジャマイカでコーヒーを飲んでいる時、地元のご婦人方とこんな会話をした。 東シナ海に面した港町・いちき串木野市。白い砂浜の海岸から望む夕日は、あたり一面が燃えるようなオレンジ色に包まれて息を呑むように美しいのだけれど、なぜだかこの土地に伝わる民謡・串木野さのさでは “夕日