ちえ
旅や仕事、日々の生活の中で出会った美しい風景を紹介します。
鹿児島では生垣に「チャノキ」を植えている家も多く、ひと昔前はこれを摘んで釜炒り茶を作る人がたくさんいました。そのための大きな釜が家の納屋にあり、自家用のお茶は自分たちで作っていました。 「ばあちゃんが作ってくれた釜炒り茶がおいしかった」「5月に入ると茶葉を摘む手伝いをしていたな」など、自家製の釜炒り茶にまつわる話はいろんな人が思い出話として教えてくれます。 かねてから作ってみたいと思っていた釜炒り茶、今年はチャンスがあって作るところに同席させてもらいました! 教えてくれた
旅の空は決まって美しい。 仕事や用事に追われている日常とは違い ゆとりある旅では、雲の形や空の色が印象に残りやすいからだろうか。 2年前の夏、口之島を訪れた。 鹿児島市から約200キロ、船旅でしか訪れることのできない小さな島だ。 抜けるような青い空と透き通った海。 朝日も昼の青空も夕日もすべてが美しく、飽きることなく空を眺めた。 しかし、この美しい島もかつては戦火にさらされた。 空襲は激化し、戦闘機の姿を警戒しながら空を仰いだ時代があったのだ。 敗戦後は北緯30度線が引か
「串木野さのさでは“朝日を拝む人あれど、夕日を拝む人はない”って唄うわね。あれ、何ででしょうね」。いちき串木野の老舗喫茶店・ジャマイカでコーヒーを飲んでいる時、地元のご婦人方とこんな会話をした。 東シナ海に面した港町・いちき串木野市。白い砂浜の海岸から望む夕日は、あたり一面が燃えるようなオレンジ色に包まれて息を呑むように美しいのだけれど、なぜだかこの土地に伝わる民謡・串木野さのさでは “夕日を拝む人はいない”と唄われている。いちき串木野の夕日にすっかり魅せられていた私は
たくさんあるけれど、いくつか写真を貼ってみる。 来年もまた、いろんな景色を見にいきたい。