見出し画像

一緒に作る・一緒に食べる・一緒に語る心地よさ~トロるキッチン~


イベント参加のきっかけ


私が参加している【WHEREインタビューライター養成講座】では 毎週受講者同士の交流を行うオンラインペアワークが行われています。

初のペアワーク、緊張感のある空気で進んでいたのですが ひょんな会話からお互い同じドラマを愛して止まない同士であるということが分かり
大いに意気投合。そこからはノンストップの語り合いが2時間半続きました。
それが今回のイベントの主催者、ちびゆりさんとの出会いでした。
(ちなみに私とちびゆりさんが愛して止まないドラマは、21年前に放送された「すいか」という作品。)


そんなちびゆりさんが月に1回、集まったメンバーで食事を作り共に食卓を囲む会を行っていると言うことで私も参加してきました。
その会の名は『トロるキッチン』
料理をしながら日々の想いを吐露できるような場所をということで名付けられたとのこと。

これまでの『トロるキッチン』

『魔女の宅急便』のニシンのパイとミルクがゆを作ったり

映画『かもめ食堂』のおにぎりとシナモンロールを作ったり

これまでの『トロるキッチン』もとっても楽しそう。
ところでこれらの可愛らしいイラスト、なんと全てちびゆりさんが描かれたものとのこと。見ているとほっこりすると共になんだかお腹が空いてくる、まさに味のある絵ですよね。

今回は「旬をいただき旬を語らう」と言うテーマで秋ナスと柿を使ったメニューの会。

参加すると決めたものの、料理下手な自分。はたして大丈夫かな・・・と少々不安な面持ちで会場である赤坂Root Kitchenに向かいました。

参加者は私を含めて4名。
WHEREの地域バイヤー講座修了生の方たちもいらっしゃってみな初対面です。

まずは一度皆で食卓にて、ちびゆりさんの作ってくれた前菜を頂きながら食材の説明です。


柿と生ハムがこんなに合うとは!見事なマリアージュ。

今回使用する野菜は国分寺産の秋ナスや柿、レモン、そしてコリンキー(生でも食べられるかぼちゃ)

ツヤツヤの野菜たち✨
白ナスとコリンキー

更には地域バイヤー講座を修了され、全国各地の美味しいものを仕入れている参加者さんからおすそ分けでとっておきの味噌や塩も!


参加者同士で自己紹介を終え、いよいよ調理が始まる前、ちびゆりさんが『料理教室では無いので、しっかりやろうとしなくて大丈夫ですからね~』と声をかけてくれましてそのざっくばらんで温かい空気感に私の緊張もふっと和らぎました。

いよいよ調理開始です。

私はあっという間に千切りにできる便利スライサーでニンジン下準備の担当を立候補。(簡単そうに思えたので・・・)ところがスライサーの使い方がわからず四苦八苦。皆でああでもないこうでもないと試行錯誤しましたが、慣れてしまえばとっても便利なスライサーでした。

料理にはそれぞれの性格や個性が出ます。丁寧に正確にやりたい人、おおざっぱにどんどん進めたい人。みな、美味しいものを作るのに真剣な為、素の性格がでます。初めて今日あったメンバー同士が共に協力しながら料理を作り上げていく工程は何とも言えず面白い体験でした。
例えるならば子供の頃の林間学校で皆でカレーを作ったあの体験。

肩に力を入れてかぼちゃを数ミリ単位で気合を入れて切る人もいれば、
『ねぇねぇ私もうドレッシング作っちゃていいですか!』とちゃきちゃき進めていく人あり、一方真剣なまなざしでナスを静かに煮詰める人も。そしてそんな一人ひとりをくまなく見ながらフォローしてくれるちびゆりさんがいて。



私はその空間がなんかいいなぁと思いながら横で洗い物に勤しんでいたりしました。

ああいう大変だけど、わちゃわちゃ感が楽しい状態って、仕事や普段の生活だとなかなかなくて。(仕事だと楽しんでる場合じゃないってなってしまうし)

と振り返るちびゆりさんの言葉に私も深く頷きます。時には野菜を間違って変な切り方して焦りながらも互いに相談してまぁいっかとなったり、やっぱり調味料もったいなから全部入れちゃえ!となったり。
肩肘張らずに許し合うことができる空間がとても心地よかったです。


いよいよ出来上がって参りました…!


そして出来上がった料理の数々が食卓に彩りよく並びました。

皆で作った分達成感もひとしお。

改めて本日のメニュー

●柿のオレンジサラダ
●秋ナスの煮浸し
●秋ナスと野菜たっぷりのトマトパスタ
●白ナス味噌マヨ焼き

『みんなで作った』達成感、なんだか並んだ料理たちも心なしか誇らしげに輝いている感じがします。

ちびゆりさんお手製のレシピを見ながら皆んなで頑張りました!

まず頂いたのが『柿のオレンジサラダ』
コリンキーとニンジンのぽりぽり具合と柿とヨーグルトドレッシングの甘酢っぽさが相性抜群です。
秋ナスの煮びたし、トマトツナパスタも秋ナスやズッキーニ自体の素材の味が非常に濃く旨味たっぷりで「旬の恵みを頂いてるなぁ」とありがたくなりました。
そして白ナスの味噌マヨ焼き、しっかり炒められたナスがとろとろでそこに糀が効いた甘めの味噌マヨが絡んで何とも言えずお酒の進む美味しさでした。

そしてトロるキッチンの魅力は何と言ってもこの食卓を囲む時間です。

美味しいものを食べながら語らう時間


今回はWHEREバイヤー講座修了生の方が2名居たこともあり、日本全国の美味しいものについての話に花が咲きました。

大阪の老舗ワイナリーの話、現物を見ながらの京都の七味談義、青のりのとっておきの美味しい食べ方、そんなワイワイ楽しい話題から後継者問題に悩む生産者が多いなかで日本の食伝統を残すにはどうしたらいいんだろう?と言う熱い議論も。

『子供って一つの食べ物にハマってそれっばかり毎日食べるのに、ある日パタッと飽きちゃって全然食べなくなるよね~』なんてあるあるを話しつつも『でもよく考えたら自分の親も自分が1回好きだって言ったもの未だにずーっと好きだと思って出してくるよね』なんてちょっとしんみりほっこりしたり。

一緒に料理を作り上げたメンバーだからこそ、気取らず心を開いて食卓を囲むことができました。
完成されたお料理をただ食べる会だったら、こんなにも心の距離が近くなることは無いと思います。
初対面とは思えないくらい大いに盛り上がり、最後は皆で洗い物と片付けをして名残惜しくもお別れとなりました。

キッチンスタジオから出ると煌びやかな赤坂の町の中で、ふとお腹も心もほくほくいっぱいになっている自分に気が付きました。


『誰でもふらっと受け入れてくれるような、居心地のいい空間作りをしてみたい』と言っていたちびゆりさん。
まさにこの『トロるキッチン』はそんなちびゆりさんの温かい想いが実現している場所だと思いました。

今回参加してみて、忙しい日常生活だからこそ、肩肘張らずにこんな風に誰かと一緒に素朴に作る・食べる・語る、そんな時間が必要だな、と実感しました。
ほっと温かい気持ちになりたい方におすすめです。
(もちろん私のように食いしん坊の方にも!)

今後の「トロるキッチン」

そんな「トロるキッチン」は毎月1回開催予定。
11月の予定についてはちびゆりさんのインスタグラムからチェックを。


マルシェのご案内

また今回参加されたバイヤー講座修了生のけいごさんがマルシェイベントで出店されるとのこと。

旅とごはん展

自らの目利きで全国各地で選んできたとっておきの商品が並びます。
けいごさんが語る生産者さんやその土地についてのエピソードがどれも本当に面白くて聞いたらどの商品も食べてみたくなること請け合いです。


今後も参加したイベントのレポートなどを綴っていきたいと思います!


この記事が参加している募集

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?