【confess】衆院選2017・山口4区レポート。
安倍晋三総理大臣が絶対的な地盤を持っている山口4区には、安倍総理を含め、全部で5人が立候補しています。前回の2014年の衆院選の時には3人しか立候補していなかったことを考えると、ほんの少し状況は変わってきていると言えるかもしれません。選挙初日ということで掲示板には組織力のある自民党と共産党しかポスターが貼られていませんが、5名の候補者たちをご紹介させていただきます。
■ 安倍晋三 63 自民 党総裁
■ 藤田時雄 63 希望 元会社役員
■ 西岡広伸 54 共産 党県西部地区副委員長
■ 郡昭浩 56 無所 無職
■ 黒川敦彦 39 無所 市民団体代表
立候補している顔ぶれから分かることは、かねてより「安倍政権の暴走を止める」と言っている共産党が候補者を出すのは分かるとして、希望の党も安倍政権を倒そうとしているということです。よく「最終的に安倍政権とくっつくつもりだ!」と言う人がいるのですが、そうではないと僕は見ています。思想は安倍晋三総理と何も変わらないのですが、安倍晋三総理にやらせるのではなくて自分たちがやりたいという勢力が希望の党なのです。つまり、手を組みたいのではなく、考え方はまったく同じどころか、もっと過激な考え方をしているけれど、安倍晋三総理ばかりにお手柄を持って行かれるのは御免で、自分たちにやらせてもらいたいと思っている軍団だと考えていただくのがわかりやすいかと思います。なので、希望の党が一定の勢力を持った場合には安倍総理に対して「手を組もうかな、どうしようかな」と言いながら揺さぶっていくことになります。ただし、結局のところ思想は同じなので、力を持ってしまえば同じ方向にトントン拍子で進んでいくことになります。
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