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【選挙ウォッチャー】 昭島市長選2020・分析レポート。

10月4日告示、10月11日投開票で、昭島市長選選が行われました。立候補したのは、自民・公明・都民ファーストの会・連合東京が推薦する現職と、立憲・共産・社民推薦、生活者ネットワークが支持をする新人の2人です。市民の3分の1も投票に行かない無関心の自治体で、果たして、住みやすい街を実現してくれる市長が誕生するのかどうか。昭島市は奥多摩地方とともに東京25区に分類され、自民党が強いエリアなのですが、この結果は非常に気になります。

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臼井 伸介 65 現 自民・公明・都民F・連合東京推薦
黒川 雅子 64 新 立憲・共産・社民推薦、生活ネ支持

いわゆるゴリゴリの自民党系のオッサンと、市政を監視する市民団体の共同代表を9年務めてきた筋金入りの市民派のオバサンによる戦い。新人の黒川雅子さんは、共産党の単独推薦ではありませんが、「市政を監視する」という役割がとても大切であるということが認識されていないホゲホゲした現代社会では、ちっとも評価されないと思われるため、かなり厳しい戦いになるのではないかと予想しました。素晴らしい候補ではありますが、その素晴らしさが無関心の市民にどれだけ伝わるのか。これが一番の見どころです。


■ 日本学術会議の問題が大きくなり始める

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日本学術会議に推薦された6人の学者が、菅義偉総理大臣によって排除された問題で、さっそく野党の追及が深まる事態に発展しています。これまでに安倍政権がやってきたことを踏襲するどころか、さらに悪化させるような話になっていて、今回の昭島市長選でも話題になったほどです。この問題のことをよく知らない人のために解説すると、日本にはさまざまな専門家を集めた「日本学術会議」というものがあり、各界のメチャクチャ頭の良い人たちが政府に対して提言を出すシステムがあります。これまでの政府は、より良い方向に政治を進めるために、時にこうした専門家たちのアドバイスを参考にして、さまざまな政策を実行していたわけですが、菅義偉総理大臣になって如実に「この学者は必要ない」と排除する出来事が起こりました。歴代の総理大臣を見ても、こんなことをする人間はおらず、自分にとって都合の悪い提言をしてくる学者は、最初からメンバーに入れないという暴挙に出たのです。これの何が問題かと言うと、日本学術会議でまかり通るということはさまざまな分野で「この学者は必要ない」ということが起こってしまうことになります。例えば、原子力規制委員会などは、原子力政策にゴリゴリ賛成の学者だけが所属しているわけではなく、反対気味の人もいるし、消極的に賛成の人もいます。もし、さまざまな意見を持った学者がいなくなってしまうと、それはもう危険なものであっても「安全」だと言って進めるようなことが起こります。「安全」と言わなければクビになってしまうので、学者も忖度するというものです。しかし、そんなことになってしまったら、そんなものは科学でも何でもありません。そうならないように、この「日本学術会議」というのは政府とは独立した機関になっているのですが、菅義偉総理大臣は人事に介入することで、自分にとって都合の良いアドバイスをしてくれるだけにしてしまおうというのです。アドバイスというのは、悪い部分を指摘してくれて、なおかつ改善するためにやるべきことを教えてくれるものだと思うのですが、ダメなことがあっても「いい」と言ってくれるマヌケだけを横に置くことになるわけですから、そんなことで政治がうまく行くはずがありません。バカにとって、賢い人は邪魔者です。面倒臭いことを言ってくる頭の良い人を排除し、コントロールできるバカだけでやっていこうと思うと、それはもう「ポル・ポト政権」になってしまうわけで、それは近代国家にあるまじきアホアホ国家になるということを意味しています。本来、こうした問題が大きくなれば、自民党に逆風が吹いてもおかしくないところなのですが、多くの国民が無関心なので、他の先進国からバカにされながら衰退しているのが「日本」なのです。


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