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【選挙ウォッチャー】 参院選2019・京都府選挙区レポート。

参院選は、ものすごくハードスケジュールで、終盤は関西地方を取材していたのですが、滋賀県、京都府、大阪府、兵庫県を取材する中で、京都府だけ致命的なミスをしてしまいました。それは、選挙ボードの写真を撮り忘れてしまうです。京都府選挙区は定数2で、立候補していたのはNHKから国民を守る党のポンコツ、オリーブの木の88歳のジジィを含め、5人だったのですが、実質的には自民、立憲、共産の3人の中から2人を選ぶような選挙だったと言えます。

西田 昌司 60 現 自民党(公明推薦)
増原 裕子 41 新 立憲民主党(社民推薦・国民支持)
倉林 明子 58 現 日本共産党
山田 彰久 38 新 NHKから国民を守る党
三上 隆  88 新 オリーブの木

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実は、この参院選の真っ最中に京都アニメーションの放火殺人事件が起こりました。この日、僕はたまたま京都府選挙区を取材していて、偶然にも近くにいたので、現場に駆け付けました。当時は事件が起こったばかりで、こんなに大惨事になっているとは思わなかったのですが、実は、この京都アニメーションの事件が、今回の参院選でNHKから国民を守る党に1議席をもたらすことになってしまった最大の原因であると考えています。「いくらN国が嫌いだからって、この事件と結びつけるのは酷い!」なんて言う人が現れるかもしれませんが、この事件が起こった時に、とんでもないデマが流れたのを皆さんは覚えているでしょうか。それは、「NHKの取材が来る予定だったので玄関のドアを開けていた」というもので、まるでNHKのせいで事件が起こってしまったかのような印象を持たれることになったのです。この事件はあとで犯人が計画的に犯行に及んだことがわかっており、玄関のカギも日常的に開いていたことがわかっています。京都府選挙区については、このあたりの話も語らなければならないと考えています。


■ N国から「れいわ」に移った男

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当時、NHKから国民を守る党の京都府選挙区から立候補した山田彰久さんは、今、何をしているのかと言うと、れいわ新選組の支持者になっていました。信者離れが加速しているNHKから国民を守る党ですが、真っ先に抜け出したのが山田彰久さんであると言っても過言ではありません。まるで立花孝志がれいわ新選組に送り込んだ刺客のような存在でしたが、れいわ新選組の考え方などを知り、今ではすっかりNHKから国民を守る党を批判する立場に変わっているのです。ただ、残念ながら山田彰久さんが政治家に向いているかと言うと、まったく向いていません。そもそも何の疑いもなくNHKから国民を守る党に入るような奴は、何も疑いもなくアホの法案に賛成してしまうに決まっています。しかし、れいわ新選組もメンバー不足であることは確かです。各小選挙区に候補者を擁立するのであれば、なるべく早くから準備をすることが大切ですし、そろそろ発表しておくべきですが、候補者が決定している選挙区は数ヶ所にとどまり、ギリギリのタイミングで候補者を立てようと思った時に、とんでもないポンコツが出てくる可能性もゼロではありません。やる気だけは無駄にある山田彰久さんが、れいわ新選組から立候補することがあるのか。引き続き、見て行こうとは思っています。


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