【俺にとっての言語】
対話・会話こそが言語だからですけれど。文字化できたことで外部遺伝子化できたわけで、地域を超え、時代を超え、思考遺産を僕らに伝えてくれる。
なんで英語での表記を俺がしなくてはいけないのかなぁ、という単純な疑問があります。俺、英語得意じゃないんですよ。適切な翻訳者がいてくれれば俺にとっては楽。それで良いんだけど。俺、ほぼ日本語しか使えませんと言っていいレベルです。
ロックを聴いて育ちましたが、歌詞は「音」として愉しんで来たレベル。良い曲は多分、歌詞も良いのだろうで済ませてきた。だって、あんなに感情込めて歌い、観衆も一緒になって、中には泣いてまで感動して聞き惚れたり叫んでたりしているんだもんなってなことで俺的にはOKで育ってきただけですからね。
現代日本語は漢字と平仮名カタカナなどを使って文字化されています。単語やら文法が視覚で認識しやすい言語。俺的には音声的やり取りも脳内で自動的にかな漢字変換している感覚を持ってたりします。これとは逆に、漢字だけの中国語や、朝鮮語のハングル文字、欧米語のアフファベット、アラビア語などの文字など、他言語では何もかもが一緒くたに見えてしまうんですよね。判別するだけで苦労する。まあ、アルファベットは子供の頃から親しんでますから別格っちゃあ別格ですけど。
学術の世界では厳密な概念を共有できたら楽できるってだけの話。だから、学者同士の話は専門外の人間にとってはちんぷんかんぷんなんですよね。科学ライターなりの手を煩わすことで、ようやく俺たちが理解できる日常言語になっているのです。
俺はプロ将棋の観る将ですけど、解説者と聞き手が揃っていて初めてその対局内容の意味を知ることができて、それを愉しんでいるだけ。音楽ライターが解説してくれるお陰で、バンドの世界なり歌詞に込められた意味を理解できるってのも同じようなもの。wikiも俺にとっては似たようなもの。自分自身で原典にあたった方が良いなと興味を示したら原典にあたる。それ以外は解説で了解している俺がいたりするんです。
はっきり言って俺は手抜き者ですよ。知識主義者では全くない。単に考えることが好き。俺の中での整合性が取れていれば良いだけの話だったりするんですよ。
でも、こんな俺の考えが社会の役に立ちそうだと思えば、その考えを表明する。俺のサンプリング的知識の欠陥を突いてくる者がいたら、ありがたく拝聴し、自分のそれまでの考え、価値観を批判的に捉え直している。ま、ソクラテスの「無知の知」路線ってなところ。
人間は時空間的に有限の生物ですから全知全能ではありえない。知らないことのほうが遥かに多いと想定しておいたほうが無難である。全知全能ではないから沈黙を守らなければならないってな存在ではない。僕らの会話はナンセンスをも含む文章のやり取りで成り立っているから。
ウィトゲンシュタイン『論理哲学論考』は、命題(yes or no で言い表せる文章)のみを相手に格闘し、第7命題「語り得ぬことは沈黙せねばならない」との結論を引き出してしまった。この後、自らの間違いに気づき『言語ゲーム』概念で、『この現実』を捉えきろうとしたが、果たせぬままで終わった。
ソシュール『言語学講義』で「言葉は差異である」と言い切って構造主義ってなものが色んな学問で使われることになったけど、俺にとっては「差異」だけで十分なんですよ。
そして、文字表現世界としてのネットが発達し、俺はこれを利用して、自分の考えていることを実験しました。2ちゃんの哲学板でね。そこで自分なりに収穫を得て、持論を確認した。ま、理想条件下における実験したってなことですね。でも俺の言っていることが通じない現実がある。これをどうにかせなあかんってことでたどり着いたのが、このFB世界です。
ネット社会は能動性を基盤に置いています。記事投稿やコメント、評価ボタン、シェアなどを、人間が能動的に行うことによって成立しています。行動を伴わない者は完全なる観客でしかかなく、人格的には無視される。これが現実との大きな違いなんですよね。現実では能動性は必須ではありません。受動的であっても存在が認知されます、人間社会に存在している限りは。例えいじめを受けていても、被差別に苦しんでいてもね。
俺の考えは簡単なんですよ。考えることができるなら、この世の現実の正すべきことをきちんと観察し、分析し、考察しろよってこと。いじめを受けている者、差別を受けている者を直視して、そして助けろよ、と。なんで俺たちは知的生命体として存在しているのに、未だにひどい現実を許しているんだ、と。
だから、俺の音楽は叫びでしかないんですよ。
てめぇらやることやれよ、ってな。
できない自分にも怒ってんですよ。
俺は現実とぶつかりまくって精神病にもなり、加害想定のもと、引きこもっていた方が現実の人たちに迷惑かけないで済むな、とようやく分かった馬鹿者です。
2ちゃんにおける俺の実験はFBノートから参照してください。