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鮮度とは

ある休日の朝食。

食べ物には鮮度があるのは知っている
採れたての物は鮮度が比較的良い、見切り品シールのついたものは鮮度が比較的良くない

お気に入りの音楽や写真にも鮮度がある事を知った
最近リリースされて気に入ったものは鮮度が比較的良い、古くに気に入った頃のものは鮮度が比較的良くない

鮮度は味わった時の感動に直結していると知った
感動に慣れを覚えれば、それはそのものの鮮度が比較的良くない様になっている状態だ

ところが、古くに気に入った頃のものと久しぶりにばったり再会すると、それは恐らく、上記に記した通りにすると鮮度は良くないはずのものなのだけれど、痛く感動する事がしばしば起きる

同一のものを捉えては、感動したり感動に慣れを覚えたりとする事は、もしかして人間側に鮮度があるのだろうか

鮮度が比較的良い状態と、鮮度が比較的良くない状態を行ったり来たりし続ける事が生きるということなのだろうか

対象のものというのは、鮮度などがない無動の存在なのだろうか

だとするのならば、
鮮度などという物差しを無動のものへ当てがってしまい、申し訳ない限り。

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