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面接を「取材」へスイッチしてみる。

世の中にはいろんな会社がある。たくさん取材しよう。

就職活動をする際に、かならずといっていいほど受ける面接。最初のうちは緊張してしまうものだが、これは今まで知らなかった会社を知るために設けられた貴重な機会だ。だから、認められに行くという姿勢だけで受け身の参加ではなく、知りたいことを積極的に聞きに行く「取材」的な姿勢で臨んでほしい。事前にWeb上で企業研究をしていたとしても、実際にそこで働いている人たちの表情や言動に触れると、企業広告や入社案内といったいいことばかりの情報の裏にある実情が見えてくる。特に、大手企業などの人気の企業などは、外からではなかなか見たり感じたりできないことが多いので、実際の空気を感じに行くのは、とても大事だ。
新卒で初めての就職活動に臨む学生にとっては、面接は結構大きな壁に思えるのもしかたがないが、一度就職して働いてみると当初思っていたのとちょっと違うと感じ、その後、転職する際には、この面接で見えてくるものが
違ってくることを実感できると思う。転職のためには、できるだけたくさんの会社を訪問し、取材することをオススメする。

取材なので、聞きたいことをいくつか決めておく。

転職の場合、新卒の時と違って、希望職種を決めて応募することになるから、具体的な仕事内容に関する質問はもちろんだが、ほかに気になることがあると思う。たとえば、前職を人間関係で辞めていたら、職場の雰囲気や人間関係が現れるシーンなどがイメージできるときについてや、やりがいを感じる瞬間について聞いてみるのもいいかもしれない。そこは、また同じ後悔をしないためにも、ぐぐっと突っ込んで聞くくらいの攻めの気持ちで臨みたい。また、残業の現状や、休日休暇の消化率なども、働きすぎの職場かどうかを測る目安になる。また、自分自身が体験した上司とのやり取りを思い出して、こういうシチュエーションで上司はどういう返事やアドバイスをしてくれる職場なのかを知るための質問を用意するのもいいだろう。課長や人事の採用担当者としては、もし自慢できるものを持っているなら、きっとスムーズに答えてくれるはずだ。その受け答えの間に、お互いに笑顔でやり取りできたら、社風も感じ取れるのではないだろうか。

聞いたこと、知り得たことは、メモしておく。

いくつもの会社を訪問して「取材」するのだから、知り得た情報はメモしておこう。あとで比較検討するのに役立つ。さらには、自分なりの当日の感想を書いておくといい。企業研究のうえで印象はとても大事だ。
比較検討するツールとして、EXCELなどの表を作成すると整理がつきやすいのでおススメする。各項目には、仕事内容、人間関係、社風、興味の度合いや福利厚生、待遇、休日休暇、給与などに対して得点を入力し、最後に、自分なりの総合点評価を付けるのもいいだろう。こうした情報を整理し、まとめるなかで、自分がこの転職に求めるもののテーマが見えてくると思う。
また、その表全体を通して、自分が探していた事柄に対する発見がなかったり、「ここで働きたい!」といったインスピレーションがどこにも感じられないとしたら、さらにほかの企業を取材(応募)すべきかもしれない。

転職により、人は成長していく。この機会を活かそう。

転職は、自分自身について考える機会にもなるし、会社という組織の在り方や、経営、組織運営、社会活動における自分の役割などを学ぶよい機会になる。もし、自分が何のために生まれてきたのか、という問いを投げかけたときに何の答えも浮かばなかったら、こう考えてみてはどうだろうか。
「それは、わたしが、私になるためにある」と。人類が生まれて今まで、自分という人間は、たった一人しかいない。ならば、誰かを生きるのではなく自分という人間を見つめて、好きも嫌いも発見しながら、自分なりの社会貢献をしながら完成させていくことこそが、生まれてきた意味だと考えるべきではないだろうか。だから、転職はまったくマイナスではなく、むしろ大きな成長の前のステップとなると思う。この機会を活かそう!

2023.10.31 【ミチユキのぷら~り散歩・就職活動編】

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