広報の広報による広報のための啓発活動①
先日、「広報のステータスをあげて、広報の人も企業もハッピーになるプロジェクトを立ち上げたい」という旨をTweetしたところ、その反響の大きさに驚いた。
なぜって、私のtweetが100を超える「いいね」を記録するのなんて、盆・暮れ・正月ぐらいだからだ。
同じような未来を願っている人が多くいるんだなと、そしてこれからこのプロジェクトを進めるにあたっての勇気をもらった。
そんなわけでいよいよ始動していきたいと思うわけだが、まずは一度、このプロジェクトを始めようと思った経緯や思いをお伝えしておきたいと思う。
どうぞお付き合いくださいませ。
プロジェクト立上げの背景
PR会社を離れて初めて知った広報活動への理解の現状
2020年6月、12年間務めたPR会社を辞めてフリーランス広報になった。
有難いことに仕事は初年度から順調で、知人からの紹介、PR会社からの委託案件、クラウドソーシング案件など様々で、営業活動をほぼしなくてもいい状態だった。「そんなに広報人材の需要ってあるんだなー」とのんきに考えていた。
ただ、こののんきな考えはすぐさま覆された。
様々な企業の経営者や広報担当者と話をしてきて、痛感した。
「『広報』って言葉しか知られてない」
個人事業主として感じる部分と企業の広報さんから聞いて知る部分とがあるが、『広報職』がどのように捉えられているかの一例を示すと以下のようになる。
●経営者が言う広報人材はプロモーション人材
●上司が広報未経験者で、日々の業務への理解が得られない
●広報はプレスリリースやnoteなど文章を書く人
●広報は専門知識やノウハウがなくても誰でも結果を出せる仕事
●新商品発売時などスポット的に広告の代わりにPRで露出を狙う
●ニュースや新規性がなくとも人脈さえあれば露出が叶う
など、こうした認識の相違は枚挙にいとまがない。
もちろん理解のある経営者やマネジメント層が存在することも知っている。
PR会社にいると、基本的にクライアントは広報・PR経験者や理解している人が多いからだ。最初から解説をするなんてことはまずない。
また、広報職への正しい理解がないというのも、誰かが悪いわけではない。
知る機会、知ろうと思うような機会がなかっただけだと思っている。
認識のギャップによる弊害
ただ、上記のような上層部との認識のギャップがあることで、個人事業主や社員として働く側に、そして経営側にも弊害が生じていると感じている。
現場の広報(社員/個人事業主等)は、自身の仕事への向き合い方やモチベーションの維持に苦慮するような評価や心無い言葉を投げかけられることもある。
経営側としては、せっかくリソースを割いて広報部門を置いているにも関わらず、広報でできることや、その役割を知らないままのため、まったく活用できていないことになる。
誰にとってもwinではない状況を打破したい
正直、この手の話は、広報界隈では日常茶飯事で、みんなそれぞれ慰めあってきている。他社の状況を聞き、参考にして、自社に取り入れ、なんとかかんとか工夫をして乗り越えてきている。ただ、なかには、どうしようもないようなことが起こることも珍しくはない。
そんな状況をこの3年の間にさんざん見て、聞いて、自分自身も体験してきて、思ったことがある。
「もう飽きた」
愚痴を言うのも、しょうがないよねって言って、根本的な改善の見込みもないままその状況が過ぎ去るのをただ眺めているのに、もう飽きてしまった。
じゃあ何かできることないかなと考え始めて、「やろう!」と思ったのが今回のプロジェクトだ。
(続く)※思ったより長くなったので・・・続きは明日・・。