花束みたいな恋をした
少し前に、映画の「花束みたいな恋をした」
を観に行った。
映画観るの自体すごく久しぶりで、
観てみて、いい映画だな、と思ったし、
ちょっと泣いた。
感想とか書いてみたいなあ、と思ってたけど、
私映画とか本とかの感想文書くの苦手だし
いい映画でした。少し泣きました。終了。
みたいな文になってしまいそうだったので
なにか書きたい気持ちはありつつ、
なに書けばいいかわからない気もしてたけど、せっかくだから、心に残ったシーンについて、書いてみようかなと思う。
麦くん(菅田将暉)と、絹ちゃん(有村架純)が、ファミレスで別れ話をするシーン。
どうでもいいけど麦くんと絹ちゃんって
名前かわいいし名前だけでもうお似合いだな。
麦くんは、一旦は別れようとはするものの、
絹ちゃんに「結婚しよう」とプロポーズした。
だけど、それはもう昔みたいな純粋な好き、
という気持ちからじゃない。
恋愛感情がなくなっても、そんな夫婦たくさんいる、それでもいいじゃん、一緒にいよう、
という麦くん。
それに対しての絹ちゃんの言葉。
「またハードルさげるの?」
絹ちゃんは、この言葉を口にして、結局2人は別れた。
絹ちゃんの言う「ハードル」は、
きっと幸せのハードルだ。
私はこの時の絹ちゃんの言葉が、
すごく心に残ってる。
恋愛感情がすでにない相手と結婚して、
子どもを作って。
まあ人生こんなもんかなって、
幸せってこんなもんなのかなって
自分を納得させて生きること。
麦くんの気持ちはすごく分かるし、
私もそうやって、まあ人生ってこんなもんかなって、仕事があるだけまし、住むとこあるだけまし、って、幸せのハードルをさげたくなること、最近は特にたくさんあるなぁって思う。
だからこそ、「またハードルさげるの?」
って、絹ちゃんの言葉は自分に向けられてるような気持ちになった。
絹ちゃんは自分の幸せに対してまっすぐで、
正直で、幸せのハードルをさげないからこそ
きっと麦くんとの別れを選んだ。
今の自分の環境や状況が恵まれているって
理解することと、だからこれが幸せだ、
と感じるかどうかは、きっと別の話だ。
いくら周りと比べようとしたり、客観的に
自分の立場を捉えようとしたところで、
幸せかどうかはやっぱり自分にしか決められない。
だけど、きっと「これでいい」じゃなくて、
「これがいい」って思える人生を
選択していくのって、思っているより難しい。
でも、私も絹ちゃんみたいに、
自分で幸せのハードルを
さげたくないなって思った。
誰と比べるのでもなく、
「自分が」心から幸せって思える人生を
目指していきたい。
そんなふうに思える、印象深いシーンだった。