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【第一話】地方議会はZoo⁉︎

元地方公務員の私が、議員さんとお付き合いする上での秘訣をお話します。よろしければ読んでいただいて、議会対応に悩んでいるみなさんの肩の力がすっと抜けてリラックスしてもらえると嬉しいです。

挑発的なタイトルですみません。(不適切であればお知らせください)
ところで、地方議会は楽しいところです。
なぜって、いろいろな議員さんがいるからです。
なかなか想像がつかない世界かもしれません。

議員さんってどんな人?

  • ゴルフの好きな議員さん

  • 北島三郎の歌が好きな議員さん

  • 男気あふれる議員さん

  • 物静かな議員さん

  • だじゃれが得意な議員さん

  • 世間話が好きな議員さん

  • 高級外車が好きな議員さん

  • 話のわかりにくい議員さん

  • 議案書を開かない議員さん

あるひとは「動物園(Zoo)」、あるひとは「ポケモンワールド」と。
いろいろな評し方があるものです。
確かに見ていて飽きません。
議会は人間の集まりですから、楽しい人が居て悪いことはありません。
もっと気軽に遊びにきてください。
これを開かれた議会というのだろうか(いや、違う)

市民から見た議会

しかし、市民の方から見て議会は分かりにくい場所かもしれません。
議員の先生方も様々な活動をしているのに、ほとんど目に付かないのは可哀想な気すらします。

議員に休みはありません。
あるかたは24時間公務だと言いました。
支持者からの電話は夜中や早朝でもかかります。
新聞のお悔やみ欄に目を光らせ、地域を回り、話したいという人がいればどこへでも行く。行ってみたら投票権のない方だった、というのはよく聞くお話です。

職員から見た議員さん

多忙な議員さんでも、行政職員からの印象は良くないかもしれません。

  • 偉そう

  • いろいろ面倒な相談を持ちかけてくる

  • 求められればご説明に上がらなければならない相手

  • 話をするには上司の許可がいる

  • 気軽にお付き合いができない

特に免疫のない職員からみると、できることなら触れたくない人種と思うかもしれません。接し方がわからないと言った方が正確かもしれません。

本当は怖くない人たちなのに

いろいろ立場の人に、様々な見方をされている議員の方々。
他の職業のことはよくわからないのは、この業界に限ったことではありません。
形式的な立場を離れてお会いすると、とても紳士淑女的で親しみやすい存在です。
もちろん、急に噛み付いてきたりはしません。(もう動物園ネタはいいって)
ただし、礼儀は必要です。
大人ならどんな場合でも必要ですよね。

議員バッシングが続いている

それなのに、マスコミは攻撃するのでしょう。
つられて、市民感情にも影響している場合があります。
議員さんの個性を取り上げて、扇動的に取り上げられることがあります。
資質がどうとか、報酬がどうとか。
私からみると理解不足にしか思えません。

議会は多様性の縮図だから


地域社会は多様性に富んでいます。
いろんな人がいて当たり前なのです。

小学校の教室だっていろいろな性格な人がいて、長所も様々でしたよね。
実社会だってそうなのです。
地域によって多少傾向は違うかもしれませんが、様々な人の集合体なことには変わりません。

この記事の前半の方でおや?っと思った人がいるかもしれません。
議案書を開かない、とか衝撃的ですよね。
学校で教科書を開かないのと同じかと思いますよね。

違うんです。
「議案書を開かない」というのはみなさんに対する頭の体操です。
開かないのにはふたつ理由があります。

  1. 議案の概要が頭に入っているので開く必要がない。

  2. 本会議や委員会で質問することが仕事だと思っていない。

議案の概要が頭に入っているので開く必要がない。

テレビで見るNHK音楽オンクールで生徒たちが楽譜を見ていないと考えましょう。
既に頭に入っていれば見る必要はないのです。
覚えているのに不安感で楽譜にかじりり付くのはよくないことです。
演奏のクオリティーに影響します。
議員の方は事前に議案書に目を通し、下調べをした上で議論の場に臨んでいます。職業人としては当然かもしれません。

ただ、プロのオーケストラは暗譜していない訳ではないのに、楽譜を譜面台に置いて演奏しています。
それで演奏のクオリティが下がることはありません。
つまり、それは個人のスタイルということですね。

本会議や委員会で質問することが仕事だと思っていない。

もう一つは、公の場で質問することだけが大切と思っていないケースです。
これには賛否両論あります。
せっかくの機会なので、公式記録の残る場で発言して、答弁を引き出してほしい。これも一理あります。

これには弁護士の例を考えてみましょう。
弁護士には法廷が得意な方もいますが、もっぱら法廷外での交渉が得意な方もいます。
法廷に立つのは久しぶり!とぴう方もいるのです。
こちらも仕事のスタイルということですね。

いろいろな人がいて、それでいい

議会は社会の縮図です。
様々な人から選ばれています。
選ばれた人が同じタイプばかりだったら、複数いる必要はありますか。
ないですよね。

議会の本旨は、行政の課題についてプロではない議員が市民の目線を持ってチェックすること、だと言われています。
どちらが偉いとか能力があるとかではありません。
それぞれの得意な分野、目線で見ていくことに意味があるのです。
まさに多様性ですね。

これから議員さんを見かけたら、観察してみてください。
多様性を感じてもらえるとうれしいです。

最後までお読みいただき、ありがとうございました。

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ちび@能登に住むビジネス・エンタメ好き
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