全部自分の気持ち

おはようございます、しましまです。

先日実家に帰って母と話をしたときに
ふと実家の犬が死んだときの話になりました。

犬嫌いの母だったけれど
自分の家の犬はそれなりにかわいかったらしく
晩年病気になった犬を看病してくれていました。
（これは子どもたちが働きに出てたという事情もある）

犬が死んだとき、母は泣いてました。
『犬がかわいそう』と思って悲しかったそうです。

けれど、母の友達に
「犬がかわいそうかどうかは犬自身が決めることで、
そう決めつけているのは母自身だ」
「悲しかったのは、自分が一生懸命世話をしたのに亡くなった。
報われなかった自分に悲しくなったんじゃないか」
と言われて全然意味が分からなくぎょっとしたらしい。

私は、母の友達の言ったことが理解できます。

相手がどうだったかを推し量っているのは自分自身で
自分自身の判断軸でそう思っているだけ。
だからある出来事などから生まれた感情の原因は
結局は自分自身の中に理由があるものだ。

そういうことを言いたかったんだと思うんです。

けれど、母はこれが理解できなかったらしい。

そういえば昔からそうだったなーと回想。

私の思いや都合そっちのけで
自分がこうと思ったら考えを押し付ける。
しかもそれを「あなたのためだ」と言い張って。

また、「ルールだから」「一般的だから」
ですべてを片付けようとしたり。

母自身の基準でこれがいい！と判断した
ルールとはいえ守るべきだと自分が判断した

全部自分で決めたことなのに、
「相手のためになる」「これが当たり前」「みんなそう思っている」
などと
『自分が判断した結果』であることを隠そうとしていました。

今思えば
母から「私はこう思う」などと
『私』を主語にした言葉は聞いたことがありません。

例えば

「布団を捨てて片づけたいのに
あんたらがたまに泊まるから捨てられない」

というから

「じゃああまり泊まらないようにするね」

と言うと

「そんなこと言ってるんじゃない」

ってキレだすとか。

本音は、
片付かないのは困るけど、
片付けると泊まってくれなくなるだろうから
片付けられない
なんです。

泊まってくれないのはさみしいだけなんです。

じゃあそう言えばいいのに絶対言わない。

でも本心を言わないくせに
違うとり方をするこちらを攻撃するんです。

本当に厄介な人です。

自分に自信がなかったのかな。
それとも、自分を出すのは悪だと思っていたのかな。

それにしたって、自分を出さないくせに察しろ！と言うのは
横暴だと思うのだけれど…。

自分の思いや感情は
自分の経験や状況、環境から生まれるものだから
他人が変えることはできない。
たとえ自分の外に起きた出来事や
他人の言葉で自分が変わったとしても、
それは自分が変わりたいと願ったからなんだよ。
だから自分を主語にして発信したほうが
伝わると思うよ。

そう伝えたら
なんとなくは分かってくれたようでした。

まあ、実のところこれは
私が子どものころからさんざん親に言ってきたことなんですけどね…。
（生意気だと一蹴されて終わってた）

自分を主語にして発信することは
自分を大切にする最初の一歩だと思うんです。

私はここにいるよって
自分が自分を認められている気がします。

他人からすれば理不尽だと思えることかもしれない。
けれど、自分の中から湧き出るんだもん。
どうしようもないやん？（笑）

と、いい意味で開き直れる方が
きっとゴキゲンでいられる。

母には伝わったかなあ？
ちゃんと言ってくれるようになるかな？
ぶっちゃけその方が周りもラクなんだよね（苦笑）

そんな風に思いながら
今日も自分の気持ちをちゃんと発信しようと思います。