書くことについて《番外編》📝
(約1,250字)
ずっと書こうか書くまいか、悩んでいたことがある。
この感覚を共感してくださるnoterさんがいるかもしれないと思って書いてみようと決めた。
私が書くことを生業(なりわい)としたい理由が、とてもネガティブな理由であること。
文筆業は、人と会わないで仕事ができるから。
全く会わないことは難しいかもしれないが、書く作業は一人でできる。
ルックスにコンプレックスがある。
パソコンでzoomを使っての対面の仕事があったときには嫌で嫌で仕方がなかった。
家族で分かりやすく見た目で辛かったのが、妹と比較されることだった。
妹は、性格が明るくて、若いときは水商売のスカウトで声を掛けられる感じの見た目だったから、姉妹といっても、まるで似ていない。
一緒に並んでいると、友達と思われた。
しかも私の方が5歳上なのに、姉妹というと私が妹に思われた。
タイプが違うのだった。
私は母親似で、妹は父親似だ。
父の会社の近くを父と一緒に歩いていたときに、会社の人とばったり会ったことがある。
その部下らしき人が、
「内緒にしておきますよ」
という言葉を使い、目がまん丸になった。
父が不倫でもしているかと思われたのだ。
私は父親と顔が似ていない。
実家で生活していたとき、電話では声が似ていて、妹と区別がつかないことを親類や友達から茶化された。
骨格は似ているのだろう。
幼い顔であることは仕方がない。
子供の頃から姉らしい振る舞いをして来なかったから、兄弟から「お姉ちゃん」と呼ばれたことはない。
妹からは「◯◯ちゃん(ちび蔵)は、人間として弱いから」
と言い放たれた。
実際、親からも祖父母からも、そう思われていた。
だから、書くことが私が特技と認められた全てだった。
朝早くに新聞屋さんがポストに朝刊を入れると、すぐに取りに行った。
新聞で名前が出ると、真っ先に母に報告して
テーブルの見えるところに広げておいて父親が読めるようにした。
だから、書くことだけは家族から一目置かれたのだった。
ある日、朝日新聞で『紫陽花(あじさい)の花』の話を投稿して掲載されたときに、
コンプレックスでの劣等感を象徴する出来事があった。
「コレを読んだら、どんな深窓の令嬢が書いてるのかと思われるね。絶世の美女とか、ねぇ」
母か妹に言われた。どちらか忘れるくらいにショックだった。
書く文章が、見た目とギャップがあることを笑われたと思ってしまった。
それくらい素晴らしい文章だったのだと嫉妬心からくる気持ちによって吐かれた言葉だと聞いたのは、ずっと後だった。
だから、というわけではないが、見た目を公表する気持ちがない。
アイコンとか写真とか、自分の姿がSNSに晒されるのを良しとしない。
オフ会も参加しないし、これから先もする気持ちは起きないと思う。
リアルな生活では、人と会う。
コミュニケーションは取りたい。
でも、SNSでは言葉だけで。
知り合えたnoterさんとのコミュニティを大切にしたい。
だけど、SNSはリアルな生活の半分くらいの
信用で生きている。
嫌な気持ちにさせてしまうかもしれませんが、
これからも言葉でお会いします🙇♀️
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