じょげつとも呼ぶ『如月』(きさらぎ)に関係がある涅槃会をご存知ですか?:和風月名、2月
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お釈迦様は紀元前383年、80歳のときに亡くなったといわれています。お釈迦様は名前をゴータマ・シッダールタといい、ネパール南部のルンビニーで生まれた北インドの王族の一人でした。ところがその身分を捨てて29歳のときに出家をし、修行者として悟りをひらくため6年間あらゆる苦行を続けました。それでもまだ悟りがひらけないため、35歳の頃には苦行をやめて、菩提樹のもとでの禅行を行い、そこでついに悟りをひらいたとされています。
お釈迦様が入滅(亡くなった)されたときに行われるのを涅槃会(ねはんえ)といいます。
宗教の話しは、もしかしたら嫌がられるかもしれませんが、これは日本に仏教が縁があると考えて書くことにします。
宗教がいいか、悪いか、の議論は棚に上げて
和風月名の二月に関係がある話を書きます。
涅槃会は、法要のことです。
法要とは、亡くなった方の冥福を祈って供養する仏教の儀式です。
「涅槃」は、お釈迦様が肉体をなくすとともに悟りの境地に入ったこと、をさします。
何が、2月と関係があるか、というと、
そのお釈迦様の法要があった日が2月15日だということです。
日本の暦は、2種類あります。
新暦と旧暦です。
旧暦の2月は現在の3月に当たるため、3月15日に涅槃会という法要を行う場所もあります。
ヘッダー画像は、「涅槃図」です。
涅槃図は、お釈迦様の涅槃のときを描いた図のことです。
お釈迦様が頭を北に向け、心臓のある左側を上にし、西を向いて横たわっている様子が描かれています。お釈迦様のその寝姿から、亡くなったときに故人を「北枕」で寝かせることになったといわれ、西には、「西方浄土」があるのだともいわれています。
理解されなくても、特に生活に支障はありません。
インドに旅行したい、とか仏教に少しでも興味がある場合には知っておいて損はありません。
また、和風月名シリーズでは、一般的に聞く
月の名前以外の異称もご紹介します。
「2月」を含めて、10種類の呼び方があります。
きさらぎは、漢字を当てると「衣更着」
厳しい寒さに備えて、重ね着をするという意味があります。
ゆききえづきは、一月に残った雪が消えるところから、そう呼ばれます。
うめみづきは、年が明けて最初に咲く花を
日本では「梅」とされてきました。梅が咲いていることから、呼ばれました。
まだまだ解説が足りませんが、インターネットや辞書、辞典に掲載されています。
あなたが呼びたい2月の呼び名を、見つけてください。
私は、ツボミが膨らみ始める花がワクワクするので、「木の芽月」が気分です🌱