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そこに公平性はないけれど


 (約300字)



右腕の痺れが取れない

左手は 今までの怠惰を挽回するが如く
活躍する

瓶やペットボトルは 左手で開く

雑巾を絞れないのは 若者の特権だと
思っていたけれど


まぁ 非力という言葉が 似合わない

他人を抱えて 入浴させていた私は
何処へ 行った?


出来ないことの 虚しさを知る

出来ていたことの なんと 輝かしいこと

不可能を 可能にする 努力なら 知ってる


メンタルを強くするのは 

自分が 惨めに思うとき


誰かの優しさを 知るのも

優しさを 覚えるのも


自分自身が 一番 辛いとき



「弱さ」を盾にすることが出来てしまう
苦しみがある

そこに

世代や 性別や 

希望や 可能性に対する

公平性はない


ないからこそ 




うろこ雲の日は雨






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