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「キャリアパスなんてわからん!」は当たり前で、それでいいらしい。

所属部門の人たちにキャリアパスについてヒアリングしてみたんです。10人くらい。

結果をざっくりいえば、「よくわからない」「周りにキャリアパスが見えてる人なんていない」でした。いやーほっとしました。私もそうだから。

私が所属する部門は、Web関連、グラフィックデザイナー、調査などの専門職で構成されています。その専門性を活かした仕事をしたくて就業したわけで、マネージャーになったり、経営に携わりたいという志向が低めなのかもしれません。

お話を聞きながら「あなたも?」「わたしも!」「やっぱり!」と盛り上がりました。キャリアについて考えること自体への苦手意識や、将来の不安感の話も多かったですね。

今はいいけど、将来必要とされ続けられるのか?向上心や意欲を継続できるのかと。

でも、どうしても抜けられないんですよね。アイキャッチの図のような「キャリアパス検討」の悪循環から。

おぉ?あらかじめキャリアを計画しなくてもよかったの!?

ところが、最近同僚からそんな我々を肯定してくれる考え方があると聞いたんです。

クランボルツ教授に学ぶ計画的偶発性理論…キャリアについての考え方

・ 変化の激しい時代において、あらかじめキャリアを計画したり、計画したキャリアに固執したりすることは非現実的であり、すべきでない

・「キャリアの8割が予期しない出来事や偶然の出会いによって決定される」と考えます。

・これを実践するために必要な行動指針として、クランボルツ教授は次の5つを掲げています。

好奇心:たえず新しい学習の機会を模索し続けること
持続性:失敗に屈せず、努力し続けること
楽観性:新しい機会は必ず実現する、可能になるとポジティブに考えること柔軟性:こだわりを捨て、信念、概念、態度、行動を変えること冒険心:結果が不確実でも、リスクを取って行動を起こすこと

引用:https://allabout.co.jp/gm/gc/441716/

もうびっくりしちゃって。

「なんだこれ。これまで自分がやってきたことっぽいじゃん?」と。これまでの自分を肯定してもらった感じがして、ほっとしました。

納得感もあります。社会が、会社が、加速する変化のなかでキャリアパスを見出すのはやっぱり難しい。コロナとかChatGPTとか日本のプレゼンス低下傾向とか変化が激しすぎ、なんか不安。

そんな状況だからか、計画的偶発性理論についての印象も部内の人たちにヒアリングしたら、そうそう!それそれ!と共感する人ばかりでした。

キャリアをチームで取り組むのが、計画的偶発性理論の実現のポイント?

ほかの部署の方に聞いたら「もともと計画的偶発性理論的なことを想定していてて、問題なくやっている。キャリア支援は特に必要ない」という人がいました。

でも、やっぱり、ひとりだと忙しかったり、気分の波があるので、長期的にはおろそかにする期間がでてしまいそうだと思うんです。新しい変化に気が付きにくかったり、岐路に立った時に迷い、悩むかも。

だから個人で計画的偶発性理論に対応していくのではなく・・・チームでやり続けるとしたら、どうでしょう?

そこで、自分の部署では下記のようなコンセプトで考え、取り組もうとしているところです。

急激に変化する世の中に対応し、食いっぱぐれない競争力を付けるために
メンバーが自分で何を学びたいかを考え、
それをチームで共有し、支えあい、楽しく、学びあえる環境を作ることで
継続的にモチベーション高く学べるようにする。

先ほどの「好奇心を持ってやり続けたいとか楽観的にポジティブに柔軟に冒険心を持ってトライする」っていうことを促進する仕掛けがある環境を作ったらいいのかも。そんな世界をゲームみたいに設計できたら楽しそう。

それを推し進めた結果、副業とか、ボランティアをはじめるのはもちろん、職種がウェブの方向性じゃなくてなかったりとか、結果として転職するというのも、アリなのでは。競争力のある魅力的な場所を作れるなら。

気が付けば既にチームで取り組んでいることがあった

例を挙げますね。

・今書いているこのnote
チームメンバーと一緒に毎週1回か2回スケジュールを登録して記事を書く時間を設けているんです。一緒だからあまり反響がなくても(?)心が折れないよう励ましあって続けられています^^;
 
・週1回の「勉強しようの会」スケジュール登録
これも強制ではないんですけど予定が重ならない時はほとんどのメンバー参加はしています。自分がこれだって思ったことを勉強して、それを記録し、最後にちょっと今日はこんなことを学んだよみたいな話もしたりする形です。

・月1回の「Webサイトを眺める会」
気になったWebサイトとそのポイントを紹介してもらい、ゆるく感想を共有する会です。盛り上がりますw

ほかにも社内には他部門主催の勉強会があったりします。

定期開催にしておくと、継続的に勉強しやすいし、忙しいからつい勉強しなくなることを避けやすいです。仲間がどんなことを勉強してどんなことを学び終えたのかを知って刺激にもなります。

得た知見を聞けたりするのも学びになりますしね。じゃあ自分もそれやってみようかなと思ったり。好奇心を持続するところにも貢献する仕組みでもあるのかなと思います。

その他にも楽観的、柔軟性、冒険心なんて言うところを発展させるための仕組みのアイディアもなんかありそう。チームメンバーでMiroを使ったワークショップをやって、アイデア出ししていこうかと考えています。みんなで進める。

実現に向けたステップ

  1. キャリア観や「もやもや」ポイントについてメンバーひとりひとりにヒアリング

  2. 振り返りでポイントをまとめる

  3. 詳しい人に一旦相談する

  4. キャリアの種類や学習方法についてメンバーと一緒に知識を得る
    (★いまココ)

  5. ワークショップで理想の環境についてアイデアを出しあう

  6. やってみる

  7. 振り返る

現在、上記ステップ「4」で勉強中ですが、どうも「プロティアン・キャリア」(変幻自在のキャリア)という考え方を軸に進めていくと、よさそうな印象を持ちました。キャリアをひとりで考えないという点も一致していました。

参考:【田中研之輔学長が語る】プロティアンキャリアの考え方
https://www.youtube.com/watch?v=FgQQMawr0ec&t=4s

今後に向けて

世の中は何があるかわからなくてキャリアパスはぼんやりしか見えないけど、できるだけ幸せに生きていくための準備を、他の方と一緒にやってみる。そんなキャリアの考え方でもいいと思えば、今度こそ「キャリアパス検討」の悪循環を抜けられるかもしれません。

今後、どうなったかを随時noteに書いていきたいと思います。頓挫しないといいな。。

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