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【2話】トキシックワーカーは存在した〜同調圧力が生んだ悲劇を乗り越えた話〜


こんにちは 千秋千隼 です






*この作品は2年間知人から相談を受けていた内容を本人了承の上
多少の脚色をし作成したものです
この作品はフィクションであり
実在の人物や団体とは一切関係ありませんのでご了承ください



普段のS崎というと

明るい振る舞いをしていて

常に笑顔で

「おはようございます!よろしくお願いします!」

と挨拶してくれて
売り場では
「いらっしゃいませ〜」に加えて

「今日は〇〇お買い得でーす」など

私服が少し奇抜で手首に装飾をつけていたのが

なぜ注意されていなかったのが

まだ知らないのか、不明だが、

そんな華美なイメージを払拭するような接客で


今までいたパートの中でも接客態度においては群を抜いてのレベルであった


パート同士でも打ち解けてきたみたいで

オツボネ三人衆(どこにでもいる歴の長いパート)

Y元S野K田ともなんとかやっていけそうな雰囲気が出ていたので

前任からの引き継ぎであった

オツボネ三人衆は仕事がとても出来るけど

わがままで自分らの都合で物事を動かそうとする傾向があるから気をつけて

という内容をふと思い出しながら、

人間関係関係は大丈夫かなと考えていた


彼女のシフトは週4日が出勤なのだが、


「私はダブルワークですが、お金欲しいので、全然出れますので、言ってください!
 他の人が突然お休みした場合でも朝電話してくれれば1時間後には出れる日もありますので言ってください!
 あと人少ない日も言ってくれればでれますので。」としばしば伝えてくることがあった


とても嬉しいことなのだが
無相応以上のことを平然と言ってのける彼女に対して

私の中でなにかが引っかかった。

普段の過剰な振る舞いとこの恩をすごく売ろうとしてくる行為に多少な違和感を持った



なにかあるのかな?


着任2ヶ月目の私がS崎さんに抱いた疑問であった


その言い分に対して

「ありがとう。
しかしながらそこまでしてもらうことはないと思うよ。
気持ちは嬉しいのでそれは受け取っておくね
しかしながら、S崎さん手首の装飾類や時計は異物混入に繋がるので、勤務中は外しましょうか」

「あーこれですか。あーはい。あ、でも時計は時間を見ながら仕事をしているので」

少し声のトーンが低く、不快感があるような感じを察知した

「時計は見える位置に配置されているし、つけたい気持ちはわかるけど、ルールブックにも載っているので・・・」

「わかりました!でも聞いてなかったです」

「伝えられてなかったんだね。それは申し訳なかったです」

こちらが謝ったことでなにか納得したような雰囲気を出した彼女だった


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