【心理学×仕事③】人を操る根底はミルトンエリクソンに学ぶ
皆さんこんにちは千秋千隼です
ミルトンモデルに興味をもってくださって
ありがとうございます
3回目の講義記事になります
今回から具体的な内容に入っていきます
前記事と前々記事も是非ご覧ください
【ミルトン・モデル①〜⑥】
について解説して参ります
①前提
伝えたいメッセージを会話や
コミュニケーションの中に挿入する(折り込む)
ことで
相手の無意識にメッセージを浸透させる。
何かしらのプランを選択することが前提に含まれている
使い方の例をあげるとこうなります。
「いつもよりも、よりいい表情をしているね!」
「いつもよりも~」と言われることによって、この言葉をかけられた人は、
「私はいつもいい顔をしている」というメッセージも伝わります。
こうして良い影響を与えられるようになります。
②読心術 マインドリーディング
相手の「心を読めている」かのように伝えることで
相手は「自分のことを分かってくれている」と思い
信用してしまう。
本当に心を読むことはできない
→ 憶測や読み一般化などを用いて
相手の考えが読めているかのように言うこと。
「今すぐに、決断することは難しいですよね」
相手の考えに同調することで
ラポール(信頼関係)を築く。
相手にそう思わせるような質問を行ったあとに
同調を行うとより効果的
抽象と具体を上手に使う
③主体の省略
主語を入れず
「誰からのメッセージであるか
分からないメッセージを伝える」ことで
相手は誰が言っているのか分からないので否定しにくい
→ 話の主体を省略する事によって
話を受け入れやすくする。
「優秀な方ほど
この話を聞くとやる気になるようですよ。」
この言葉を聞いた人は
優秀な人になる為に
やる気を発揮する。
自尊心の高い部下に使うと効果的
上を操ろうとすると嫌味なやつと思われるので
あくまで目下を操る時に使う
④因果関係
「A(理由)だからB(伝えたいメッセージ)」のように
伝えたいメッセージに対して理由を添えることで
相手が受け取りやすくなる。
「今この会社で仕事をしているのだから、将来必ず成功するはずだよ」
Aに絶対的に起きている現象を入れると、だからの後にくるBも絶対的に感じられる。
部下を操るのに利用する
雑務を行わせるときにAだからBになるよ!
と伝えると期待を持って行ってくれる
⑤異なるものの同一視
「A(意味づけ)=B(伝えたいメッセージ)」のように
伝えたいメッセージに意味付けすることで
相手が受け取りやすくなる。
最初にYESが取れる内容入れる事によって、後に続く本当に伝えたい事に対してNOという事が難しくなる。
「あなたがこの部署にいるという事は、みんなから必要とされているという事です」
みんなから必要とされているという自己重要感を与える事が出来る。
自己肯定感の低い部下にオススメ
仕事はそこそこできるのに
不安で残業したり
不安で二重チェックを何回も行ったり
という自信をつけてほしい部下に使う
⑥普遍的数量詞
「みんな」「すべて」「いつも」などを使い
伝えたいメッセージを普遍化することで
相手が受け入れやすくなる。
「うちの会社で働いている人は、みんな優秀だよ」
みんなの中に自分も含まれるため、相手に優秀だというメッセージを伝えることができる。
失敗して自信を無くしている部下に少し経ってから
伝えることが多い
悩んでる部下にも伝える
どんなに褒めても褒められすぎるとそれが当たり前に
なってしまうときがくるんですよね
そんなときに〇〇さんがあなたのことを〜
なんてうまく言えれば、相手はかなり自信がつくと
思います
また、自尊心の高い人なんかには
〇〇する人ってたいてい〇〇もしてますよね〜
というと操作しやすいです
梅干しをずっと見つめさせて
1分後に
「口の中唾液だらけだよね。お水飲む?」
と言われれば、口の中なんで唾液だらけってわかったんだろう
となぜが言い当てられたような瞬間になる場合があります
文字で書くと違和感がありますが、現場の緊張感や、ふいの一言が経験や慣れによって、効果抜群な一言になったりします
成長する上で大切なのは好奇心です
なんでも興味を持って取り組みたいです