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アーティゾン美術館の軌跡。おすすめ展示たち!
こんにちは、ちあきんぎょです。
東京・京橋にあるアーティゾン美術館で開催されている「はじまりから、いま。1952-2022」展へ行ってきました。
アーティゾン美術館は、ブリヂストンの創業者・石橋正二郎の集めたコレクションをもとに開館。
国内外の洋画、彫刻、古代美術に絵巻物。紀元前から近代に至るまでのコレクションが並ぶ、圧巻の美術展でした。
写真撮影フリーだったので、撮らせていただいた写真とともに胸に止まった絵をご紹介したいと思います。(文中は敬称略いたします)
過去の美術展ポスターたち
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アーティゾン美術館がこれまで開催した美術展のポスターがずらり。
そして、テーマの幅広さにびっくり!
個人コレクションをもとにした美術館は、創設者の好みやお抱え美術商の得意分野などによって収蔵品に偏りがあるイメージがありました。
しかし、公立美術館のような裾野の広さ。す、すごい・・・
藤田嗣治(レオナール・フジタ)
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食べ物を狙っている猫の表情、慌てて逃げる小鳥の仕草など、とっても愛らしい。
黒い背景のおかげで、静物の鮮やかな色が際立っています。
ザオ・ウーキー(ZAO Wou-ki)
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下:〈風景2004〉2004年
中国出身の画家。
石橋財団の第3代理事長 石橋幹一郎(石橋正二郎の長男)が収集した作品で、本人とも親交があったそうです。
わたしは抽象画は苦手なのですが、幹一郎が言うとおり「親しみ易い抽象画」で、素敵でした。
坂本繁二郎
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正二郎中学時代の図画の先生だった人だそうです。
ぼんやりと柔らかなタッチが、わたしには幻想的に見えました。
中央の白馬から翼が生えてきて、ペガサスになりそう!笑
作者の坂本繁二郎からの頼みで、石橋正二郎は青木繁の作品を購入するようになりました。
「青木繁のような天才の作品が散逸するのはもったいない。作品を集めて美術館を作って欲しい」そんな思いがあったそうです。
藤島武二
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〈黒扇〉と〈東洋振り〉、この2点を比較すると、滞欧作と帰国後の作品、西洋人モデルと日本人モデル、扇子と団扇、正面向きと横向きなど、対比的で興味深い。同時に、正二郎の個人コレクションであった〈黒扇〉と石橋財団の近年の収集作品である〈東洋振り〉とは、連綿と受け継がれてきたコレクションの両端をつなぐ、まさに「はじまりから、いま。1952-2022」展を象徴する2点である。
-古代美術、印象派、そして現代へ』 図録 p.20
公益財団法人石橋財団アーティゾン美術館 発行
この文章の読後にパンフレットやラッピングを見ると、感慨深いです。
美術に限らずですが、ストーリーって大事ですよね。
(スーパーでよく見かける「生産者の顔が見える野菜」とかを思わず手に取ってしまうような感じ?)
ミュージアムカフェ
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画集をパラパラめくりながら、展覧会の余韻に浸る、優雅な時間・・・
吹き抜けの天井に大きな窓ガラスのおかげで、日光がよく入り気持ちよかったです。
最後に。
とっても楽しかったです。
絵画の解説文がついていなかったのも、素直な気持ちで絵を見ることができたのでよかったです。
展示途中の休憩場所は明るく開放的で、ゆったりできる穴場かもしれません。
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4月10日(日)までの開催です。
ぜひ、足を運んでみてください。
最後までご覧いただきありがとうございます。
昨日と本日でメダカの稚魚が1匹ずつ、合計2匹孵化しました。
まだ目視が難しいほど小さいですが、大きくなってもらえるよう頑張ります。
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