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テストなんて無くなってしまえばいい

中学生の時は、そこそこ頑張れたテスト勉強が高校生になってめっきり頑張れなくなれました。

中学生の時は偉い子ちゃんだったので、大抵の教科は9割を取っていました。それでも上には上がいるので、その人達になれるよう足掻きました。テスト後の時間に
「あの問題って、答えア?イ?」
という頭良人(あたまいいんちゅ)の話に
「私はアにしたな~、イって最後の方がイマイチじゃなかった?」
と言えるように、足掻きました。結局最後まで頭良人の輪の端っこで
「へぇ~、へぇ~、あ、私?ウにしちゃった」
ということしか出来ませんでした。

テストなんて無くなってしまえばいいのに。

高校受験に失敗しました。

頭良人である証明ができるように
親に認めて貰えるように
あの子達の仲間になれるように

落ちたとしても誰かに認めて貰いたくて、吐きそうなほど努力しました。私の中ではね。塾の先生は、落ちたとしても落ちて当然のような子に、頑張ったねと言わないって言っていました。
私は、頑張ったねって言って貰えませんでした。
塾の先生は、「千杜星さんに頑張ったねって言ったら、それで満足して走るの辞めちゃうからあえて言わないね」
って言っていて、確かに。と思ったけど、やっぱり頑張ったねって言って欲しかった。

親にも、頑張ったねって言って貰えませんでした。私にはいま中3の弟がいます。反抗期真っ只中で、中3の私と真逆みたいな。私が求められていた最低ラインは、弟に求める時は最高ラインですらないほど、高くなってて。弟には求めない(求められない)レベル。
「ね、私ってすごいでしょ?」
親が機嫌のいい時に言えば、
「そうだね、千杜星は偉いね」
って褒めて貰えます。
でも、それは2年経った今じゃなくて、あの時落ちた私に言って欲しかったな。

唯一「頑張った」と私に言ってくれたのは、当時の担任の先生でした。頭良人に囲まれてちょっと苦しんでた私をしっかり見てくれた先生。
合否発表の日、頭良人のグループの人間と私は同じ学校を受けて、私1人だけ落ちました。合格者は高校に資料を取りに行って、不合格者は中学校の先生に言いに行く。
「落ちちゃった」
私はへらっとしてみせたけど、先生は
「よく頑張ったね」
って言って何故か泣いてくれたよね。私貰い泣きしやすいタイプなんだけど…。
先生が、私を認めてくれたことは多分この先ずっと忘れません。

テストなんて無くなってしまえばいいのに。

高校デビューに失敗しました。
落ちたコンプレックスを抱いて、入った学校はどこか楽しみきれなくて。
楽しもうと思った頃に私の横にいたのは最高最悪に相性の悪い友達だった。訳あって1年間我慢した私は偉いです。
一学期、シャーペンを握ると蘇る高校受験の悪夢、コンプレックス。涙を流しながらなんてテスト勉強出来るわけなかった。
二学期、ボロボロ一学期を過ごして、成績なんて上がるわけなく、下がる一方。親に責められる時に出された高校受験の話。
「言うように一個下のランク受けてたら…」
もう、終わったことを色々言わないでください。
三学期、友達のわがままが暴走して、私はその子以外の子と話すと睨まれたし、その子に口を聞いてもらえなくなった。私の学校は2年生の春に2人1組でホームステイをしなきゃいけなくて、一学期にその子とペアを組んでしまったので、私はその子の言いなりになってご機嫌を取るしか無かった。既にボロボロなのに、これ以上私は頑張れなくて、っていう言い訳をして勉強をしなかった。

だからこそ、偏差値は24だし。
私は馬鹿な女です。

2年生の夏休みも終わり、うちの学校は進学校らしいので、もう受験生らしいです。

テストなんて無くなってしまえばいいのに。
テストさえなければ。いいのに。

私の学校はテストが年に7回あります。
大きいテストがね。
その他に模試もあります。
英検も受けなきゃいけないし。

私はテストの度に結構病みます。
テストさえなければ、もっとマシな情緒で生きていけるのに。


テストなんて無くなってしまえばいい。


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