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【 1日5分だけ -2】 源氏物語の原文を読む・・変体仮名で、漢字の崩しはまたあとで・・(変体仮名の学習篇)

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変体仮名はミステリーよりおもしろい

前回の源氏物語の原文(写本)は、冒頭部分だけをみても、変体仮名の使い方が違います。
ここが変体仮名のおもしろいところです。

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冒頭の「いづれの」だけでも、5つの原文(写本)で3パターンになります。
(左から)
い徒連乃
いづ(川)禮の(乃)
い徒連乃
いづ(川)禮の(乃)
い徒礼能

「い」は「以」で共通です。
「づ」は「づ」と「徒」の2パターンです。手許の原文が「づ」で、「簡単に読めた!」って喜ばないでね。【うん、ほんまやで!】
「つ」は「川」あるいは「洲」のくずしです。そして「づ」の次の「れ」は「禮」です。
「以川禮乃」・・・「どういう意味だ、シャーロック」
「意味はないよ」
「なんと」
「ワトソン君、これは筆の流れの勢いだよ」
「こちらをみたまえ」
「以徒連乃」
「手がこんでいるね」
「『徒』は、徒然草の『徒』だよ、徒然(つれづれ)なるがままに・・・『徒』、それに『連』をつづけて、悠久の時の流れを感じないか!ワトソン君」【シランケド】

冒頭の四文字からこんなことをやっていたら、いつ読み終わるのだろうか【完読が目標じゃないし、まっ、いいか】

まずは、変体仮名を覚えよう。寺小屋だね、まったく・・・

手習い式をお勧めします。
ひらがなドリルのようなものです。残念ながら「うんこドリル」にはありません。
オーソドックスなところで、その名もずばり

書いておぼえる江戸のくずし字いろは入門

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すき間時間を有効に使ってます。
もちろん、自炊PDFです。閲覧アプリは、Xodo、Goodnotes、Noteshelf 等の書き込みのできるアプリを使っています。
何故、いくつものアプリを使うかって? 大まかなカテゴリー別にわけています。

ちょっとした待ち時間にゲームのように書いています。ランダムに書いたり消したり、繰り返し使っています。

妖怪草紙―くずし字入門 (シリーズ日本人の手習い)

著者は、カバット,アダム
米国ニューヨーク市生まれの日本文学の研究者です。

(まえがき)
日本文学に興味をもち、多くの外国の研究者と同じように、私は「源氏物語」から日本文学の世界に入りました。
(本データはこの書籍が刊行された2001年掲載されていたものです)
1981年来日。1985年、東京大学大学院総合文化研究科修士課程修了、博士課程に進む。1988年より武蔵大学の教壇に立ち、現在、同大学教授。近世・近代日本文学、比較文学専攻

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面白いから、どんどんとみ進めていけます。
もちろんこれも自炊PDFと書き込みができるPDF閲覧アプリで、書き込みをしています。
文字は、書かないと覚えれませんね。

まとめ

古文書関連の書籍の一角を構成している「変体仮名」関連、これもたくさんあります。【めちゃくちゃ多いですよ】

上記で紹介した手引書は、「江戸」ものです。
「源氏物語」を「絵入源氏物語」のように江戸時代に大衆向けの本には、有効だと思ってます。【シランケド!】

古今集、新古今などの練習帖では、女手を会得できるでしょう。【シランケド!】
用途に合わせてお選びください。

追伸 

自作変体仮名早見表について
前回も紹介しました早見表は、iPadの2画面分割の3分の1を使用する前提で、たてに長短く作っています。

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使用時

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細長く、何冊かの辞書や書籍から「部分スキャン」して、画像加工アプリでつなぎ合わせ、PDFで吐き出して使用しています。



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