【 1日5分だけ -9】 源氏物語の原文を読む・・読みたい箇所をすぐ読めるデジタル時代-1・・与謝野源氏を参照・・青空文庫
PublicDomainPicturesによるPixabayからの画像
源氏物語でずっと気になっている箇所があります。
巻25「蛍」の「物語」ついて光源氏が持論を吐露する箇所です。
青空文庫の与謝野源氏からの引用
梅雨(つゆ)が例年よりも長く続いていつ晴れるとも思われないころの退屈さに六条院の人たちも絵や小説を写すのに没頭した。明石(あかし)夫人はそんなほうの才もあったから写し上げた草紙などを姫君へ贈った。若い玉鬘(たまかずら)はまして興味を小説に持って、毎日写しもし、読みもすることに時を費やしていた。こうしたことの相手を勤めるのに適した若い女房が何人もいるのであった。数奇な女の運命がいろいろと書かれてある小説の中にも、事実かどうかは別として、自身の体験したほどの変わったことにあっている人はないと玉鬘は思った。
・・・・・・・・・・以下、結構、長文です・・・・
与謝野晶子から始まったとされる源氏物語の現代語訳の作者は、
当然、全員「ものがき」です。【うん、ほんまやで!】
紫式部が光源氏の口を借りて物語観を吐露しています。「ものがき」が注目しないわけがありません。
デジタル時代バンザイ!思い立ったらすぐ読める・・・こんな時代になった!
まず、デジタルアーカイブから「源氏物語」写本の巻25「蛍」をダウンロードしました。
詳しくは下記の記事にあります。
今回は、PDFでダウンロードして、「Noteshelf」に取り込みました。
さて、読みたい箇所は、巻25「蛍」の後半にありそう・・・
あたりをつけるために、青空文庫の「与謝野源氏」を巻25「蛍」を読みました。
iPadの「I読書」です。
梅雨(つゆ)以降を読みたいわけですが、原典でその箇所を探します。
現代文でしたら、話が変わる箇所ですから、改行して、親切に1行開けて書きますが、原典ではそうなっていない!
探る・・・探す・・・
まず、和歌を手掛かりにしました。
「にほ鳥に影を並ぶる・・・・・」
和歌はたいてい「一字下げ」になっているので、見つけやすいです。
次の手がかりですが、「梅雨」を探すとハマります。「なが雨」なんですね、これが。
さらに手がかりは、「例年よりも」が「例の年よりも」・・・
ここで当たりがつきました。
よく見ると、 句点「。」が黒子のようにありました。
「なが雨」の「な」は、
「が」は「可」の濁音です。「雨」は漢字です。
やっと、読みはじめの箇所を見つけることができました。
まとめ
読みたい箇所をすぐ読めるデジタル時代になりました。
デジタルアーカイブを活用して、写本のアーカイブをダウンロードし、
青空文庫で現代語訳を参照しながら、自炊PDFから編集した「変体仮名辞典」を使って、原典を読む・・・・・
思いついたら、吉日で(吉時間)で、しかも在宅でできてします。
デジタル時代の恩恵を活かすことができました。【うん、ほんまやで!】
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