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植物も人も赤ちゃんは偉大だってこと
昨日載せた中国茶ティーサロン体験。
今日は別の角度から書いてみたいと思う。
サロンのなかで、茶葉を見たり触ったりする機会があった。
水分を含む前のもの、含んだ後のもの。
茶葉を見ると、そのお茶の味がわかるらしい。すごい。
今回触らせてもらったのは新芽のもので、言ってみればまだまだ赤ちゃんの時期に丁寧に人の手で摘み取られたものだということだった。
印象的だったのは、水分を含んだ後のそれを触らせてもらったとき。
ぷにっもちっという触感。内側にくるっと丸まった葉っぱをめくったら、その中にまた小さな葉っぱがあって。それを見つけたとき、なんだかとってもうれしくて。思わず「愛おしい〜」って言っていた。葉っぱを見て愛おしいという感情を抱いたのは、たぶんこれが初めてだと思う。
茶葉には白い産毛もフサフサと生えていて。それもとてもきれいで。
そんな茶葉を見ながら思い出したのは、息子のこと。
私にはもうすぐ2歳になる息子がいる。
まだ生まれて間もない頃、1日の多くの時間を睡眠に費やしていたあの頃。
小さな胸を上下させながらすやすや眠る息子の隣に私も横たわり、ただただ寝顔を見つめていたことがあった。
窓からの優しい光が息子を包んで、真っ白な産毛がきらきらと光っていた。
それはそれは神々しい光景だった。
愛おしくて、なんだかどうしようもなく切なくて、あたたかくて、しあわせで、泣いた。
これを書いている今も、思い出して泣いている。
茶葉になった赤ちゃんの葉っぱも、命ごとおいしくて優しいお茶になって、私のエネルギーの一部になってくれているんだ、って。
植物も人間も、赤ちゃんってすごいな。
小さくてか弱くて、何もできないって思われているけれど、そんなことないんだよね。
私たちの感情をこんなにも動かし、心を灯してくれるんだもの。
こんな気持ちを感じさせてくれた中国茶としょうこさんに大感謝なのでした。
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しょうこさん
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