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本が読めない期到来

この前本のことを書いてから、数日後に念願の本屋に行った。
元々読みたかった本も、おすすめしてもらって買おうと決めていた本たちも、たーくさんあったのに、1冊も買わずに出てきてしまった。
買う気で行ったのに。

なぜ買わなかったのか。
それは、本をパラパラっとめくったときに気づいてしまったから。
「あ、わたし今アウトプット期だ」ってことに。

そうなるともう、他のことが入ってこない。
とにかく自分の中で高まったアレコレを放出させるまで、他のことを入れたくなくなってしまうのだ。

周期はバラバラだけど、わたしにはそんな傾向がある。

顕著だったのは20代半ばに写真の個展をしたときだった。
それまで貪るように色々な本や他の方が撮った写真集なんかを見ていたのに、自分が写真展をすることに注力し始めたタイミングで何も入れたくなくなった。
この感覚は本当に不思議。

本は変わらず大好きで、飽きたわけでも嫌いになったわけでもなくて。
自分の中の感情とか想いを、どわーっと放出してしまえば、また取り込めるようになる。

目の前に好物があっても、お腹がパンパンだったら食べられない、あの感覚と似ているのかもしれない。

想いがわたしの喉元まで出かかっている。
今もそうなのだ。
思ったよりも自分のなかで高まっていたらしい。

読みたい本とおすすめしてもらった本は、読みたい本リストに追加が済んでいる。

この想いをすべてかたちにしてから、心置きなく本に浸る時間をつくろうと思う。

よーし、ぜったいかたちにして届けていくぞ。

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