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アニメーションのワークショップ

カンボジアのデジコンとは?

カンボジアの国営テレビTVKでは、毎年学生たちを集めてアニメーションのワークショップを行なっている。
最初は、NHKのデジスタという番組とのタイアップだったが、番組がなくなってしまったため、2年くらい前からTBSのデジコンとタイアップしている。

タイアップ番組が変わってやっている内容は変わらず、毎年下記のコース分けをして、ワークショップを行っている。

・3DCGアニメーション
・2DCGアニメーション
・ストップモーションアニメ(コマ撮りアニメ)

自分は、Social Compassの中村さんに声をかけてもらって、ストップモーションのチューターおよびコンペの審査員として、初回から参加させてもらっている。(昨年は補習校と被ったため、参加できなかったけど)

ワークショップで基本的な作り方や機材に慣れてもらい、あとは1ヶ月後のコンペまでに各自作ってきてもらう形になる。

ストップモーションアニメはリアルな素材を一コマずつ撮影するため、かなりの根気と集中力を必要とする一方、高価なソフトなどは使用しないので安価に始められることが大きなメリットだ。また、たとえ下手だろうが絵を作ったり粘土造形したりするのはみんなできるので、ソフトの学習コストがほとんどないのも良い。

作品制作は”話作り”から

ワークショップが短い時間なら作り方だけを教えて終わってしまうのだが、TVKのワークショップは1日がかりで時間もあるために、ストーリーを最初に作ってもらうことをしている。

なぜなら、もちろんアニメーションの背骨はストーリーにあるからなのだが、それ以外の理由としてはストップモーションアニメの作成は一人ではできず、その場で即席のグループをつくって作業してもらうため、皆が同じイメージを持たないと制作に支障が出るためだ。

例年はテーマがありそれに沿って作るのだが、今年はテーマなしで自由に作ればいいとのこと。だが、そこは”国営テレビ”なので空気を読む必要がある。

そのため、ストーリーを作るときのチップスとして「どんなストーリーでもいいけど、教育的な方が好まれやすいよね」みたいなことを一言いれる。
そうすると、みんな教科書っぽくなるか坊主の説教っぽくなるから、ほんとうは嫌なんだけどね。

日本式の絵コンテテンプレートを渡して「起承転結」の話もし、5コマ程度にまとめるように指示。
じゃないと1日で終わらないような超大作になってしまうからね。。

なんだかんだ、絵コンテを描くのは初めての子達ばかりだったけど、みんななんだかできている感じ。

あとは実制作

切ったり

こねたり

描いたり

皆、思い思いに作成する。

そして、撮影

ぶっちゃけ、この辺はほとんど指導することがないため、手持ち無沙汰でひたすらフラフラしているだけ。もちろん、言おうと思えばいくらでも言えるけど、言っちゃいけないと思うんだよね。楽しんでいること優先。

撮影後は、各コースで作成したものを持ち寄り、みんなでスクリーニングしてワークショップ終了。

このワークショップで作成された映像は、近いうちにFBに投稿されると思うので、興味ある人はチェックしてね。
https://www.facebook.com/cambodiadigicon/

オレも感謝状などをもらう。毎年もらってるので、溜まっててどうしよう。捨てづらい。

自分が参加できるのは、おそらくこれが最後であろうと思うけど、毎年とても楽しく参加してきた。

TVK、Social Compassの皆、および、これを始めたJICA協力隊だったKさんに感謝。

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