Tomizawa Kan / 地空

オンラインVTS(対話型芸術鑑賞)のファシリテーター。 カンボジアで8年間、美術教育やら考える教育やらなことをしてました。 他方、フロントエンドエンジニアとして、MTやWPのカスタマイズやプラグイン作成などが中心。

Tomizawa Kan / 地空

オンラインVTS(対話型芸術鑑賞)のファシリテーター。 カンボジアで8年間、美術教育やら考える教育やらなことをしてました。 他方、フロントエンドエンジニアとして、MTやWPのカスタマイズやプラグイン作成などが中心。

マガジン

  • 観察脳の鍛え方。

    カンボジアで基礎美術を教えていた経験をもとに、専門的な美術教育を受けたことがない大人にアートの基礎である観察力と想像力を育てるためのプログラムです。

  • カンボジアで教えるということ

    カンボジアでの美術教育やデザイナーを育てる仕事で得た知見を元にした教育論(?)

  • なぜカンボジアでVTSを始めたのか?

    そもそもなんでカンボジアで美術教育をしていたのか?カンボジアの美術教育って?などカンボジアから美術教育の現状をまとめました。

  • Custom Fields Calendar

    オリジナルの高機能カレンダープラグイン「Custom Fields Calendar」関連の投稿。

  • 個人的メモ

最近の記事

プリンター用カラーインクで色を塗る!

基本的に色を使う授業では、カラープリンター用インクを希釈した絵の具を使用している。これは非常に扱いやすく、かつ絵を塗ることが得意ではない生徒にも扱いやすいためだ。 使用画材 使用しているのはアマゾンで買った一番安いカラーインクを水で約7倍希釈したもの。プリンター用の詰め替えインクは大体70mlなので、1本に対し500mlペットボトルを使用している。 濃い色が欲しい生徒には、その都度原液を少し分け与えている。 三原色を理解しやすい 基本的に使用するのはこの3色だけで、黒

    • 来週12/18の20時より、TwitterのスペースでVTができるかのお試しをしようかと思います。参加者募集中です。 https://twitter.com/chhkuw_vts/status/1601170615784058880

      • 観察脳の鍛え方。 [ おまけ ] - 鉛筆デッサン3

        鉛筆デッサン - 水の入ったプラスチックコップ本編の16回はどのクラスでも行える最低限の内容であるため、実は16回以上あるクラスもある。そんなときに行ってたのがコップのデッサン。 このnoteの趣旨や目次は[ はじめに ]をお読みください 目的 今までは自然物だけをデッサンしてきたが、コップというシンプルな工業製品を観察することで、コップという道具にこめられた作者の意図を理解する。 透明のプラスチックと水という「反射(Reflection)」と「屈折(Refracti

        • 観察脳の鍛え方。 [ 16 ] - デザイン演習3

          デザイン演習 - グラフィカルマインドマップタームの最後は今まで学習したきたことの総仕上げとして、グラフィカルマインドマップの作成を行う。テーマは「My favorite」。 このnoteの趣旨や目次は[ はじめに ]をお読みください 目的 いままで学んできたことを応用の仕方を学ぶ 自分の思考を整理しつつグラフィカルに表現することで、自分らしいデザインを発見する マインドマップについて このカリキュラムの対象となるクラスは初回からVTS(対話型芸術鑑賞)を行なって

        マガジン

        • 観察脳の鍛え方。
          18本
        • カンボジアで教えるということ
          46本
        • なぜカンボジアでVTSを始めたのか?
          3本
        • Custom Fields Calendar
          1本
        • 個人的メモ
          3本
        • 趣味の漫画紹介
          11本

        記事

          観察脳の鍛え方。 [ 15 ] - コラージュ

          コラージュ - 自画像大きい課題は前回で終わりなので、今回はデザイン・アートのメジャーな手法の一つであるコラージュに挑戦する。題材は今までの学びを応用しやすいということで「自画像」にした。 このnoteの趣旨や目次は[ はじめに ]をお読みください 目的 デザインに有効な手法の中でも一般的なコラージュの制作を体験する。 今まで学んできたことを応用しつつ、新しい表現と組み合わせる練習をする。 手でちぎる ハサミやカッターは最後の調整時のみの使用で、基本的に印刷物は手

          観察脳の鍛え方。 [ 15 ] - コラージュ

          観察脳の鍛え方。 [ 14 ] - 平面構成2

          平面構成 - 実制作前回作成した構成案をもとに実制作をする。 必要なもの ・画用紙(B4程度) ・水彩絵の具(赤・青・黄・白の4色) ・前回作成した構成案 目的 ・構成案をもとに再構成する応用力を身につける ・形容詞のデザインを行うことで、自分なりの感覚や色の表現を身につける 前回の構成案 クラスによっては時間的な余裕がなく、案を一つしか考えることがでなかったりもするが、その分丁寧に指導する。 実制作 完成 構成案を実際に大きく構成し直す際にはそのままよりも良

          観察脳の鍛え方。 [ 14 ] - 平面構成2

          観察脳の鍛え方。 [ 13 ] - 平面構成1

          平面構成 - 構成案の作成複数回に分けてポスターカラーによる平面構成の基礎を学ぶ。 このnoteの趣旨や目次は[ はじめに ]をお読みください 目的 ・実際のデザインのプロセスを通じて、創造的なイメージには小さなアイデアの組み合わせで成り立っていることを体験する。 平面構成に先立ってVTS 今回の課題は初見ではどのようなことをするのかイメージしずらいため、あらかじめVTS(対話型芸術鑑賞)を用いて平面構成を鑑賞する。 実際に鑑賞に使った作品は、Googleで検索し

          観察脳の鍛え方。 [ 13 ] - 平面構成1

          観察脳の鍛え方。 [ 12 ] - 着彩デッサン2

          着彩デッサン - ココナッツ今まで習ったことをフルに応用して、ココナッツの着彩デッサンを体験する。 このnoteの趣旨や目次は[ はじめに ]をお読みください 目的 ・今まで習ってきたことを応用する練習。 ・よく観察してオブジェクトの特徴を知り、3原色を使用してオブジェクト固有の色を作ってみる。 まずはココナッツの基本形を考える 最初によく観察して、以前のように基本構造を調べる。 そうするとココナッツは三角錐を変形させた形であることがわかる。ここからココナッツらし

          観察脳の鍛え方。 [ 12 ] - 着彩デッサン2

          観察脳の鍛え方。 [ 11 ] - デザイン演習2

          デザイン演習 - 手のデッサンをもとに迷路をデザインする前回行ったデッサンをもとに迷路をデザインする。昨今では迷路を作るのはコンピュータでも簡単にできるが、物の形の特徴を捉えた感覚的なデザインはまだ人間にしかできない。また、生徒によってどこを特徴と捉えるかで個性も出てくる。 このnoteの趣旨や目次は[ はじめに ]をお読みください 目的 ・前回のデッサンを通して観察で得られた情報を、適切な情報だけアウトプットする力を育てる。 ・手の立体感を損なわずにデザインすることで

          観察脳の鍛え方。 [ 11 ] - デザイン演習2

          観察脳の鍛え方。 [ 10 ] - デザイン演習1

          デザイン演習 - 自分の手の鉛筆デッサンデザインの練習として手の迷路を作る課題に先立ち、手をよく観察する目的で鉛筆デッサンを行う。 このnoteの趣旨や目次は[ はじめに ]をお読みください 目的 ・デザインをする前にまずは良く観察して対象の特性を知る。 ・鉛筆デッサンを通して観察したことの表現の仕方を学ぶ。 手のポーズを決める 手のポーズを決める際に、以前説明した3Dに関する説明を再度思い出してもらう。 3 dimensions = 3 axes = 3 fac

          観察脳の鍛え方。 [ 10 ] - デザイン演習1

          観察脳の鍛え方。 [ 9 ] - 形の構造理解2

          形の構造理解 - 人物のクロッキーデッサンクラスでかわりばんこに一人ずつモデルをやり、他の生徒はそれをクレヨンを使って描く。 目的・短時間で描く訓練をすることで、細かいディテールに惑わされずに大きな形をみる訓練する。 始める前の肩慣らし いきなり人物そのものをクロッキーしようとしても経験がない生徒たちには無理なので、ちょっとした肩慣らしを行う。 7頭身モデル 最初に紙に7頭身の棒人間モデルを描く。 そして、その紙を横に置いたまま、モデルのポーズに合わせて棒人間モデ

          観察脳の鍛え方。 [ 9 ] - 形の構造理解2

          観察脳の鍛え方。 [ 8 ] - 着彩デッサン1

          着彩デッサン - 点描表現ここまでの知識をもとに、果物の着彩スケッチを点描で行う このnoteの趣旨や目次は[ はじめに ]をお読みください 目的 ・今まで習ったことをフル活用して応用力を育てる ・手法を変えることで表現の仕方を学ぶ ・同じものを見ても目線や表現の仕方が違うという個性を学ぶ VTS(対話型芸術鑑賞)と関連した内容 作業のイメージをしやすくする必要があるため、当日ではない別の日にVTSでスーラの点描で描かれた絵画を観察もすでに経験済みの生徒を対象として

          観察脳の鍛え方。 [ 8 ] - 着彩デッサン1

          観察脳の鍛え方。 [ 7 ] - 色彩探求2

          色彩探求 - 色分けされた箱今回はルービックキューブ状に線が引かれたプリントを、3Dに見える様に色を塗り分ける。 このnoteの趣旨や目次は[ はじめに ]をお読みください 目的 ・3原色(+白)のみを利用して自分で色を作ることで、色彩感覚を養う ・色の混ぜ合わせの規則や色相と明度の違いなのを学ぶ。 プリントを配り趣旨の説明 最初に3Dとは何か?を問い考えてもらう。3Dとは3次元(Dimensions)だが同時に3つの軸、3つの面と3つの色(明・中間・暗)によって成

          観察脳の鍛え方。 [ 7 ] - 色彩探求2

          観察脳の鍛え方。 [ 6 ] - 鉛筆デッサン2

          鉛筆デッサン - りんご[4]で行った単純な形をベースとした、鉛筆デッサンを体験する。自分の考えではある程度の年齢の生徒には、実際に試してみてから考えよう、ではなく先に説明することが大事だと考えているので先に描き方の解説をする。 このnoteの趣旨や目次は[ はじめに ]をお読みください 目的 ・前回でおこなった、形の構造を理解することの応用。 ・シンプルな形からさらに観察してから、さらに細かいディテールまで観察することでリアリティが生まれることを理解する。 形の取り

          観察脳の鍛え方。 [ 6 ] - 鉛筆デッサン2

          観察脳の鍛え方。 [ 5 ] - 色彩探求1

          色彩探求 - 混色の作り方色相という概念の理解をもとに混色を実際に作成してみる このnoteの趣旨や目次は[ はじめに ]をお読みください 目的 色に種類があることと混色のルールを知ることで、色に対しての繊細な感覚を育てる。 色相環の説明 色は輪のように順番に連続して並んでいおり、場所によって色の印象が変わる。赤の周辺の色は暖色、青の周辺の色は寒色、そして緑色周辺の色が中間色と呼ばれており、色によって想起させる温度が違う、等の説明をする。 色の三原色 色には標準

          観察脳の鍛え方。 [ 5 ] - 色彩探求1

          観察脳の鍛え方。 [ 4 ] - 形の構造理解1

          形の構造理解 - 果物や野菜のデフォルメオブジェクトを3DCGのローポリゴン表示のように単純化(ローポリゴン化)してみる。 このnoteの趣旨や目次は[ はじめに ]をお読みください 目的 ・現実のオブジェクトを単純化するために、オブジェクトのもつ特性をどのように発見するかを考える。 ・観察により得た多くの情報を、取捨選択することによって特性を絞り込むことを体験する。 作業に関して 最初にどうやって単純するかというのを、Googleで検索したローポリゴン3DCGなど

          観察脳の鍛え方。 [ 4 ] - 形の構造理解1