観察力と思考力
自分の考えでは、思考力を身につけるには、まず観察力を鍛えるのが大前提。
なぜなら、思考するには情報が必要だ。思考とは、必要と思われる情報を手に入れ、取捨選択し、残った情報を別の形に再構築する作業のことだからだ。
そしてそれは、最初にどれだけ質の良い情報を手に入れれるかが、良い思考ができるかどうかにかかっている。
そこで、VTSの目的としては、まずは情報の見つけ方を鍛えるわけだ。
例えばマンゴーひとつ取っても、かなりの情報量を持っている。もちろん、それらの情報を一度に全て使うわけではない。しかし、まずはできうる限りの情報を全て洗い出してから、目的に合わせて取捨選択することが大事だ。
VTSを繰り返し行うことで、何気無いものでも、探せば探すだけの情報をもっており、そのことに気づくことができるようになると考えている。
そして、得られた情報を元に、なにかしらの気づきを見つけ出すことも大事だ。
観察とは字のごとく、観て察することだ。
つまり、ただ見ているだけではなく、そこからなにかしらの知見を得ようとする行為だ。
なので、VTSでも最初はひたすら情報を探すことに注力するが、ある程度慣れて来たら、それらの情報の意味を考えてもらうようにしてもらっている。
もちろん、観察力がたかだか半年では身につくものではないが、あるていど習慣化できれば良いと思っている。