レッスンで気を付けている3つの事。

こんにちは。初心者専門のチェス講師上原慎平です。

今回は実際のレッスンで私が気を付けている3つの事を書いていければなと思います。

・エンターテイメント
・コミュニケーション
・褒める

この三つです。

これだけ見るとチェス本当に教えてるの?と思われるかもしれませんね。世間話ばかりして盛り上がってメインディッシュのチェスがおろそかになると。

想像してみてください。スーパーマリオを遊んでる子供の隣で、同ゲームで世界的な記録を持っている大人が1つ1つのプレーに指摘を入れる。

面白くもなんともないですよね。

これは極端な例かもしれませんが、遊びとは上手くなる為にやるわけではなく楽しいからやる。面白いから遊ぶ。

どのスポーツでも遊びでも最初は心がわくわくするから始めますが、その切っ掛けとなるのは友達や一緒に遊ぶ仲間がいるからだと思います。皆さんも経験があることと思います。

遊び × 仲間


相乗効果はとても大きいですよね。

生徒同士の話しやすい雰囲気があるのはとても大切です。

その為にも楽しい場を作るのが何より重要だと考えるからです。ある程度の場、環境が整っていれば基本を外さないだけで上手く回っていきます。

逆に環境が整っていないと一貫したレッスンができず、ギャップを埋めるために苦労することになります。

「エンターテイメント」

「エンターテイメント」
エンターテインメント は、人々を楽しませる娯楽を指す。楽しみ、気分転換、気晴らし、遊び、息抜き、レジャーなどが類語とされる。類義語のアミューズメント も、アミューズメント施設など娯楽要素を表す。

まず、私はレッスンはエンターテイメントだと思っています。

1時間半や2時間の間にチェスという材料で生徒に提供するショー。講演するのは基本的に講師ですが、生徒自身の場合もあります。

レッスンを構成する主導権は私ですが、その時の参加している生徒の人数、レベル、リクエスト、総合して噛み砕き一番いい内容で組み立てます。

もちろん長期的な方向から出ない範囲です。

チェスのレッスン内容は、

「講師との対局」「生徒同士の対局」「チェックメイトなどの問題」「講義」

などがありますが1つ1つ分解すると

「講師:生徒」「生徒:生徒」「生徒個人」「講師→生徒」

その中でも生徒同士の対局が一番重要視しています。

対等な関係で沢山の相手と刺激を受けコミュニケーションが取れる。まさに対局こそ最高のエンターテイメントです。

とあるレッスンで生徒が3名だけだった時に

「今日はこれだけしかいないのか」

と残念そうにしていたことがあります。

人はコンテンツ”

考え方を聞けたり話が出来たり遊べたりと、色々な人がいるだけでコンテンツになりうるのだと、あるチェスの先輩と話ていた時に聞いたお気に入りの言葉です。

エンターテイメントをキーワードに書いていきましたが、レッスン内容だけでも色々と掘り下げられそうなので、機会があれば書きたいと思います。

「コミュニケーション」

「コミュニケーション」
気持・意見などを、言葉などを通じて相手に伝えること。通じ合い。

以前、教えるという事は講師と生徒、以前相互のコミュニケーションだと書きました。

レッスンという形式上どうしても講師側が一方的にボールを投げるだけになることが多くなりがちですが、楽しい場を作っていくには講師と生徒双方のボールを投げあう形が理想です。

それに単純に反応があったほうが面白いじゃないですか。自分の価値観でどう行動しどう変わるのか見るのが好きです。

同じことを同じくらいのレベルの子に言っても行動が違ってくる。解釈が違ってくることは学びがあります。

レッスンはアウトプットであると同時に最高のインプットです。

「褒める」

「褒める・誉める」
すぐれているとして、その人や事を良く言う。

生徒を褒めることへのメリットは言うまでもないと思います。やる気が上がりますし場の雰囲気も良くなる。他の人が褒められてたら自分も褒められたく頑張るなど。

私自身もレッスン中では褒めることを意識しています。と言うのも元々褒めるのが得意なタイプではないからです。

いつも他人のいい所が見える人もいれば、ここ1カ月以上人を褒めることを
していない人もいるかもしれません。

ちなみに貴方は他人をほめる時にどんな言葉が出てくるでしょうか?

「いいね、素晴らしい、良く分ってる、美しい、やれると思っていた、やるぅ、やりおる、やるねぇ、シンプルだ、流石、完璧、良いセンスだ、Good、Great、Excellent、Nice One、Amazing、Very Well、Exactly、Perfect」

私が今思いついただけでもこれだけあります。
褒める時には子供も大人もありません。私よりも長く生きている方に対してでも出来た事を一緒に共有することはどちらも嬉しい。

大人でも褒められたいものなのだなというのがこの仕事をしていて気付いたことです。

どういう時に褒めるかの基準としては基本的には生徒の行動です。才能ではありません。
才能を褒めると

「努力をしなくなる」、「難しい問題に取り組もうとしなくなる」といった傾向を示し始め、結果、「問題を解く能力が伸びなくなる」という明確な悪影響が見られたのです。また、のちの研究で、同様の影響が大人にも生じることが分かっています。http://net.keizaikai.co.jp/archives/15169

想定よりもできた時や時間がかかってでも生徒の中から答えを導き出せた時など手放しに褒めます。というか私が単にうれしい。

また、子供の場合は褒める時は小学生であれば幼稚園児ができることが出来たら褒め。小学高学年であれば低学年の子が出来ることをしたら褒めるようにしています。

何分自分の評価が辛口のようで友人から度々言われることが多いため、私の基準より数段下げるくらいがちょうどいいのです。

「おわりに」

3つと括って書いていきましたが、文字を打ち込んでいる最中によく考えたらこれも気を付けてるな。
あれも気を付けてるなと思うことがありましたが最初に直ぐに浮かんだことがこの3つだったので自分の中で比重が大きいのだなと思った次第です。
また機会があれば記事にしていければと思います。

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