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サミュエル・ハンチントン「文明の衝突」

21世紀の世界の大きな方向性を示す。
文明の類似する国同士がブロックに収斂していくこと、文明の異なるブロック同士で衝突が起こること。
出版の数年後に起きる9・11の背景・要因もよく分かる。

国と文明が一体なのは世界で日本だけと言う。
文明を共有する他国がなく、国内に日本文明以外の主要な文明を持たない。
西欧文明圏の盟主である米国とは決別の運命にある。
儒教文明圏の盟主は中国であり、アジアでの主導権も取れない。

米国不在の西欧文明圏は弱小勢力に過ぎないと言う。
となると、英国のEU離脱と米国の孤立主義がもたらすものも見えてくる。

そして、北朝鮮の一連の危機を眺める。
ますます勢力を強める儒教文明圏が、ブロックへと収斂していく過程にしか見えない。


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