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ロナルド・ドーア「日本の転機―米中の狭間でどう生き残るか」
どの国の核に守ってもらうか。
日本のエリートは米国の一択で思考停止しているという。
しかし、中国という選択肢が非現実的ではないことに気づく。
先日、核保有国や日本が欠席する中、核兵器禁止条約の制定を目指す会議に100ヵ国以上が参加したというニュースを見た。
本作の中で引用されるオバマの演説もそうだが、核をめぐる世の論調はどこか空しく、進展を予感させないものが多い。
そんな中、著者はいくつかの提言を試みる。
新たな核保有の容認。
指名による保有国と非保有国のペアリング。
国際的な制裁機能の強化・・・
技術や資金も大事だが、おそらく最も欠落しているのは台本なのだろう。
核を世の中から無くすための仕組みや段取りを本気で企画する機関は必要だ。