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日経・今朝の気になる記事から キーワードは「予習」か!コロナ禍ニューノーマル(新常態)を活かす


 2020.7.19
今朝の日経新聞で、気になる記事があったので、ここから考察を深めました。

有名なカレー料理人兼研究家の水野仁輔さんが、提唱するのは、レシピを公開すること。
コロナ禍がだらだら続き、もはや新常態(ニューノーマル)が迫りつつある中で、苦戦必至なのが、「贅沢需要」で、その最たるものが、飲食店である。
 ここで私が「贅沢需要」といっているのは、何も、高級レストランで食事をすることではなく、「本来であれば、家庭でできるものを今まで外で行っていたこと」である、つまり「外食産業」全般のことである。
 記事では、都内の有名ホテルレストランのシェフなどが、レシピをインターネットで公開したところ、けっこうな人気になり、「家で作っていたが、プロの味も食べたくて」と来客があるということを紹介していた。
 前述の水野さんが指摘しているのが、このレシピ公開は、その料理を知り尽くしているレシピを公開したシェフにとって一番メリットがあるのだという。それは公開されたレシピをもとに、多くの人がトライしていく中で、感想を書きあい公開することで、さまざまなアレンジのヒントを得られるからだ。「一番吸収できるのは元のレシピを熟知している人」(水野さん談)。

 これは、なるほどと思った。

 最初は、この現象を知った時は、眉唾ものだと思ったのだが、ふと考えてみると、なかなかこれは良いリピート獲得の戦術になるのでは、と。

たとえば、私だったらこう考える。
対象は、イタリア料理店。料理はパスタ。
なぜなら「レシピを定期的に公開し、その後に、同じものをお店で食べる機会を設ける」
ということを私は戦略として用いたいからだ。
すると、料理は、一般の人が作るにも簡単で、一定のルールが基本的にあって、しかも、季節ごとの「旬」を感じさせられれば、いいのである。

ここでのセンスは、たとえば、眼の前に、トマトソースのパスタがあるとした時に、
パスタを軸にするか、それともトマトを軸に考えるか、はたまた、イタリア料理全般に幅を広げるか、がポイントであろう。

私は、パスタならいけると思う。

毎月一回旬のパスタを出して、それを数か月後に本店でいただく。
あ、でも、これだと旬が遠のいてしまうな・・・。
どうしたらいいんだろう。
スパンを短くする?
たとえば、年4回にする。 
春 レシピ公開は2月 店舗イベントは3月末~4月上旬
夏 6月 7月末~8月上旬
というようにだ。
イベントは、開催日限定ではなく、キャンペーン期間にすればよい。
そして、スタンプなどを用いて、おのずとリピートするようにすると良い。
まずは、ここまでで、これにアンケートを加えただけで主宰者も手間をかけずにいけるのではなかろうか?手間を省くのは極めて大事だから。

体験型観光プランの 逆張りバージョン 「おうちで体験(予習)」シリーズになるかもしれない。
観光の価値向上で考えると、もしかしてキーワードは「予習体験」なのかもしれない。
さらに、第二弾としては悪乗りすれば、「復習体験」かな(笑)。

最後に、記事の引用で締めくくりたい。

ぴあ「東京最高レストラン」編集長の大木さん談
「料理人の社会的な地位が上がり、若い人の間に志望者も増えるのでは」
記事は、最後にスペインのサン・セバスチャンでのグルメにおける町興しの成功例を引き合いに出している。「レストラン間でレシピを共有したことで、街全体の食のレベルが底上げされた」と。(日経新聞 2020年7月19日(日曜日) THE STYLE Gurmet)

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