私がアーモンドミルクを選ぶ理由【乳糖不耐症】
先日、ラッシーを作って飲んだ。そしたら、おなかを壊した。
ラッシーといっても、牛乳・ギリシャヨーグルト・はちみつ・氷をミキサーで一度にガガッと混ぜた飲み物だ。
インドを中心にアジア南部で親しまれているラッシーには、通常「ダヒ（あるいはカード）」というヨーグルトが使われる。ダヒは、日本のスーパーで手に入るいわゆる普通のヨーグルトとは異なる乳酸菌と、水牛の乳から作られるため、食感は固く、味は酸味が少ないのが特徴らしい。
最近私はスムージーの美味しさに目覚め、毎朝飲んでいるのだが、あいにくその日は果物を切らしていた。買い物に行く気にはなれず、ハイブリットなスムージーとして、ラッシーを作ることにしたのだ。
喉の渇きを癒すために、牛乳をヨーグルトの倍量入れたサラサラ系ラッシー。
出来上がり量350mlを、10分ほどで飲み干した。
それから5分後、今までに聞いたことのない音でおなかが吠え始めた。いや、むしろおなかの中に得体の知れないモンスターが侵入し、大暴れしてるようだ。みぞおちのあたりから、おへその下まで、棍棒を持ったモンスターが駆け回っている。こんなこと人生で初めてだ。
そして止まらない。全然。
結局、その夜寝る前まで何度もトイレに駆け込む羽目になった。
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調べてみると、どうやら私は「乳糖不耐症」疑惑らしい。医療機関にかかったわけではないので、あくまでも“疑惑”としておく。
乳糖不耐症とは、乳に含まれる「乳糖」を摂取した際、下痢・嘔吐・おなかの張り・胃腸不快感等の症状が現れる状態を指す。これは、乳糖を消化する際に必要な消化酵素である「ラクターゼ」の不足が原因だ。
ラクターゼ不足によって小腸で乳糖が分解されず、直接大腸に乳糖が届いてしまうと、乳糖は大腸に住んでいる細菌たちのエサとなり、水素やメタンガスを発生させる。
母乳で育つ赤ちゃんの体内では、生存のためにこのラクターゼが盛んに分泌されるが、離乳後から徐々にその量は減っていく。このことを、「LNP（ラクターゼ非持続性）」という。
これは人間の体の性質として理にかなっているのだが、面白いことに、世界には「LP（ラクターゼ持続性）」の人種が存在するそうだ。
それは、昔から酪農中心に生活してきた欧米諸国（白色人種）の人たちである。ヒトの進化の過程で、突然変異的に起こったものらしい。
私たち日本人や、東・東南アジア系、南米系、アフリカ系の人種は、農耕民族であるため、ラクターゼ産生量が少ない傾向にある。（下図参照）。
ただ、LNPだからと言って全員が乳糖不耐症なわけではないらしい。日常生活レベルで、牛乳を飲むたびにおなかを壊す人は、そこまで多くはない。
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確かに小学生の頃から私は、牛乳を飲んだ後いつもすぐトイレに行っていた。
27年間、牛乳を飲むとうんちが出るのは当たり前だと思って、私は生きてきた。世の中、知らないことだらけだ。
しかし、我が家は父が絶対牛乳派（一度、間違えて【種類別：乳飲料】を買って帰った時、コレは違うと注意された）なので、必ず冷蔵庫に牛乳は常備しておかなければならない。
そこで私が始めたのが、「私だけ無糖アーモンドミルク習慣」だ。
無糖アーモンドミルクを選ぶ理由は、以下の4つだ。
低カロリー・低脂質・ゼロコレステロール
…牛乳と比較して、カロリーや脂質は低い。抗酸化作用＆便秘解消
…ビタミンEやB、オレイン酸、食物繊維が豊富。遺伝子組み換えの心配がない
…豆乳の原料が、分別流通生産管理されている大豆でも、意図せざる遺伝子組み換え大豆の混入はありうる。お料理やお菓子の邪魔をしない味
…さっぱりな味で、主張が少ない。個人的に、オーツミルクやライスミルクは甘すぎで、無調製豆乳の豆臭さが苦手。
人生で初めてアーモンドミルクを飲んだ時は、
「なんだこの飲みにくさは？！？ヘーゼルナッツラテみたいなの想像してたのに…しかもなんかドロッとしてるし…」
と仰天した。
でも慣れれば、美味しい。特に、バナナとの相性がとても良く、朝イチに飲むアーモンドミルク・バナナスムージーは私の1日の原動力となっている。
この生活を続けてまだ2週間足らずだが、以前と比べて便通が良くなり、ニキビが減った。
これがアーモンドミルクの効果なのか、はたまたプラシーボ的なものなのか、真偽は不明だが。
まあ牛乳飲むよりミネラル豊富で、おなかも壊さないならいい選択だな、アーモンドミルク。