転院は患者に負担がかかる
こんにちは。
来月より、病気が発覚した時からずっと通っている病院から、別の病院に転院する予定にしています。
今は広島に住んでいるのですが、県外に引っ越すためです。
初めて転院を経験をするのですが、思ったより負担がかかるなと実感しています。
まず転院の負担の大部分は、病院や医師と合うかどうかの不安感です。
病院の雰囲気はどうかや、医師が一方的ではなく、ちゃんとコミュニケーション取れるかどうか等です。
治療をうまく行うためには、医師とのコミュニケーションが必須だと確信しています。
医師の言うことをそのまま鵜呑みにするのではなく、ちゃんと自分の考えや症状を伝えることや、最低限の知識を持って医師と会話することが重要だと思っています。
歯医者などは合わないって思えば、他にもたくさんあるので変えればいい話なのですが、僕のような難病は診てくれるところが少ないので、不確定要素を減らすためにもいろいろ調べてました。
その際にいくつか感じたことを書き留めておきます。
1.どの病院が良いか分からない
まず転院にあたって病院を探していたんですが、正直どこが良いか分かりません。
HPの情報を見ていたんですが、共通で載っていて参考になった情報が
・病床数
・処置数
・入院実績
・医師の名前や所属学会
ぐらいしかなく、病床数や医師が多いければいいというものでもないと思ったので比較ができませんでした。
処置数が一番参考になるかなと思いますが、これも病院の規模や設備が分かる程度かなと思いました。
軽く調べると、他の方の病院を選ぶ基準は1位:病院の評判、2位:医者の評判、3位:アクセスみたいです。
アクセスは分かりますが、評判はネットの口コミ等を見るしかなく正確な情報とも言えません。
仮に良い評判の医師が見つかっても、総合病院だと指定できないので実際に診てもらえるか分かりません。
ただとある病院では、臨床評価指標(QI)という患者満足度を測った数値が載っていてこれは参考になりました。
まさに医療の質を表すもののようで、これをすべての病院が測って載せてくれれば、患者側は助かるのではないかと思いました。
2.そもそも病院選びを助けてくれる人がいない
僕が通っていた病院だからなのかもしれないですが、病院選びは自分で調べて自分で決めるという感じでした。
医師が知っている病院名は教えてもらいましたが、そこまでたくさん繋がりがある訳ではないので、調べるきっかけを与えてもらったに過ぎません。
先ほども言ったように明確な選択基準が何かがよく分からないので、一緒に病院を探したりしてくれる転院コーディネーターのような役割の人がいてもいいのではと思いました。
3.僕の診療情報や検査結果がすべて移らない
同じ病院に3年近く通っているので、その分膨大な診療情報や検査結果があります。
僕のような血液の病気だと血液検査のデータが恐らく100〜200回分はあります。
僕の全てを表すと言ってもいい、貴重なデータなので全て移して治療を引き継ぐのかと思っていましたが、移すことができないようです。
*一部検査は有料でできるところもある模様
転院の時に使われているのが「紹介状」です。主にこのような内容が記載されているようです。
紹介状の中身を患者は見ることができませんが、ただの手紙のようなもので、長期になっている診療情報や医師や僕が伝えたいことが全て載っているとも思えません。
少なくとも定量情報はほとんど載っていないと思われます。
結局患者が全て伝えていかないといけないので、コミュニケーションの負担がかかり相応の時間もかかると想定されます。
最近では僕も仕事で少し関わっていますが、最近ではPHR(パーソナルヘルスレコード)というものが広まってきています。
今回これがあればここまで不安にならなくても済んだのかなと思うので、早く社会実装に進んでいけばいいなと改めて感じました。
最後に
最近では、ワークシックバランスという言葉もあるような非常にこの取り組みには共感しています。
これから病気を抱えつつ働く方が増えていくと思われるので、どんな人ももっと自由にもっと楽に生きられる世の中になっていければいいなと改めて感じました。
それでは。