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【アガタ種のじゃがいもオーブン焼き】

今回はじゃがいものオーブン焼きのお話。

この料理を覚えたのは私がフランスで初めて働いたミシュラン・三ツ星レストラン・ジョルジュ・ブランのブラッスリーで働いていた時です。

レストランで働く料理人視点からお話すると、このオーブン焼きの大きなメリットはなんと言っても下準備のやりやすさです。また一度に大量に仕込むことができ、尚且営業中に提供する際もスムーズに盛り付けることができる点です。

使用するじゃがいも品種はアガタという名前のじゃがいも。

低価格で(1kg:1.5ユーロ)フランスのスーパーでは購入が容易な品種です。形も大きく均一なので調理する側からすると、とても使いやすい品種です。

またどんな料理にも対応できるという大きなメリットがある品種。過去の記事で紹介したじゃがいものピューレに使っても美味しく作れます。

記憶が曖昧ですが、春先に出回っているアガタは糖度が他の時期に比べて高い印象を個人的に抱いています。糖度が高いので油で揚げるとくっついてしまうフライドポテトには向きません。

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オーブン焼きに使うじゃがいもは男爵タイプ・メイクイーンタイプのどちらを使っても美味しく作れます。オーブンで焼いて半分に切るだけなので、下準備をしておけば仕上げはオーブンに入れて温めるだけ。とっても簡単に家庭でも作れます。

【作り方】


じゃがいものを皮付きにままよく洗う。水気を取りアルミホイルを巻いて200度に熱したオーブンに1時間から1時間半入れる。じゃがいもの大きさによって加熱時間は多少誤差が出るので竹串などを刺して抵抗なく刺さたらじゃがいもに火が入っているか確認。

①のじゃがいもをアルミホイルから取り出して、半分に切る。スプーンなどを使って切った断面にくぼみを作ったら、表面とくぼみに溶かしたバター、塩、黒胡椒をする

230度に熱したオーブンに②を入れて表面に焼き色をつける
(レストランではここまでを営業前に仕込んでいました)

提供時はオーブンで温め直してから、表面のくぼみに白ワインを入れて煮詰めて作った玉ねぎのコンポート、カリッとさせた角切りのベーコン、酸味が効いた発酵クリーム、最後に黒胡椒、パセリを振りかけます。

ちなみにこちらが発酵クリーム
優しい酸味みと濃厚な味わいは私の好みです。

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魚やお肉料理の付け合せとして。また、異なる食感、酸味、旨味、甘みをシンプルな一皿から楽しめるメイン料理としても。アレンジとしてとろけるチーズを仕上げにふりかけたら、絶品のじゃがいも料理として寒い冬の一皿にぴったりです。

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Chef ichi

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