chef ichi

フランス在住、料理、ワイン、旅をこよなく愛しています。新しくて知恵と愛情に溢れた料理や生き方が大好きです。YouTube動画では料理を紹介しております。  👉https://linktr.ee/chef_ichi

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マガジン

  • 料理人の長期休暇

    年末年始かにかけて3ヶ月間に渡り過ごす日々を綴っていきます。たまに料理とワインのお話をしながら、大切なな家族や仲間たちに感謝を伝えたい。

  • イチコラム

    フランス生活から日々の心情の変化や美食の理想、進むべきミライについてのコラム

  • 私の愛するフランス菓子

    料理人視点でのフランス菓子の作り方の疑問や解決方法も紹介

  • 私の愛する野菜料理

    ひたすら野菜料理を紹介するシリーズです。

  • 私の愛するじゃがいも料理

    ひたすらジャガイモ料理を紹介していくシリーズです。

最近の記事

  • 固定された記事

ジャガイモのテリーヌ

本日の食材はジャガイモです。 ジャガイモをたっぷり使って作る熱々でも、冷ましてから冷たい状態でも美味しい、ジャガイモのテリーヌの作り方を紹介します。 美味しく作るポイントは、甘みと旨味を引き出した玉ねぎのコンポートと、じゃがいもをスライスする厚みです。 1:玉ねぎのコンポートまずはジャガイモのテリーヌ甘みと旨味を作ってくれるたまねぎのコンポートから調理します。玉ねぎのコンポートは今回のレシピでジャガイモのテリーヌの美味しさを左右する、大切なポイントの一つです。 皮を剥

    • 料理人の健康意識

      僕は健康意識が決して高い人間とは言えない。 食事だって食べすぎてしまうし、同じものを食べ続けて栄養面も偏りがち。睡眠不足も日常的で、健康維持のための運動すらしていない。 タバコは吸わないが、大好きなお酒は日々の楽しみの一つとして飲んでしまう。 特に一日の仕事が終わり、いい気分で自宅に帰ってくると自然とお酒に手が伸びる。 グラスを手に取り、お酒をつぐ前にとどまることもあるが、大抵飲んだ時の気持ちの高揚感を想像して誘惑に負けてしまう。 加えてお酒との相性の良い炭水化物も

      • 食道楽な君への献立とワインセレクト

        年末年始にかけて我が家に遊びに来てくれる高校時代から縁のあるS氏。 彼がパリのシャルル・ド・ゴール空港に到着するのは12月28日の早朝。 そこかフランスの高速鉄道TGVに乗り、ラ・ロシェルに到着するのは正午過ぎになる予定。 僕は当日仕事なので、ラ・ロシェル駅まで迎えには行けるが、彼との合流後は車で15分ほど離れた自宅へと送り届けたら、ゆっくりしてもらう予定。 到着日はあまり特別なおもてなしはできないが、長時間の移動の疲れと翌日以降の食道楽な日々に備えてもらいたいと思う。

        • 愛すべきフランスでの車生活・③(路駐編)

          フランスの地方暮らしにおいて車を所持していないと、不便を感じる点は数え切れません。 フランスはホント車社会なので、生活圏内の移動手段に車はなくてはならない存在。 通勤や普段の買い物、休日のお出かけ、そして子どもがいる家庭は学校の送迎から習い事まで。天候が不安でとても寒い秋から冬にかけては、歩いていける距離でも車の存在はとてもありがたい便利なツールです。 そのため一年を通して、一日に何度も車を使用する場面は多々あります。 そんな使用頻度の多い車を僕が住む町では基本、路上

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        ジャガイモのテリーヌ

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        記事

          コーヒー豆の香りと特別感の薄い日曜日の朝

          家族3人唯一、1日中一緒に過ごす時間がたっぷりある日曜日。 今日の予定はあらかじめ決めてはいないし、特別どこか遠出しようという予定も立てていない。 普段の日曜日であったら予定を立てていなくても、車で日帰りできる隣町まで足を伸ばしてカフェでゆっくり過ごしたり、おしゃべりしながら町中や自然あふれる公園などを散策するのが我々家族の楽しみになっている。 今日は普段よりも1時間ほど遅い起床で日曜日がスタート。そして寝起きと同時に気になったのは空模様。太陽が出ている様子もなく、厚い

          コーヒー豆の香りと特別感の薄い日曜日の朝

          胸キュンぱりぱりくろわっさん

          布団の中から頭上の窓を見上げると外はまだ暗い。 夜間に目を覚ますたびに「この外の暗さは、今いったい何時頃なんだろう?」っと思うのが、日の出時刻が7時半を回り始める11月のフランス。 隣で寝ていたはずの妻の気配がないということは、妻はすでに自宅を出て仕事に出かけたことを背中で察する。ということは、もう起きる時間なのかもしれないと思いながらスーマトフォンを手に伸ばす。 まぶたは重く、まだ完全に開ききらない目で時刻を確認すると、時刻は朝の7時に差し掛かろうとしているところ。

          胸キュンぱりぱりくろわっさん

          愛すべきフランスでの車生活・②(購入編)

          就労ビザを取得してフランスで暮らし始めた当初から、いつかは自分でワイン産地やローカル食材の生産者、地方観光地などを気軽に訪問してみたいと心のどこかで思っていた。 10年VISAも取得できて、これからの遠いい未来を想像しながらも、現在の町で暮らすまではそれが叶えられずにフランス生活をおくっていた。 この町で暮らす以前は、リヨンやボルドーといった比較的大きな街に住んでいた経緯もあり、普段の生活や休日の楽しみ方に不便さや不満といった感情はありませんでした。 独身だった僕が、都

          愛すべきフランスでの車生活・②(購入編)

          愛すべきフランスでの車生活①

          「日常の慣れは恐ろしい・・・」 日本を離れフランス生活が長くなってくると、一時帰国するたびに日本の日常や習慣のレベルの高さを再確認させられます。 特に以下の3つは、海外から帰国するたび日本の常識レベルの高さと安心感は強いです。 1・安くて美味しい食事探すことにそれほど苦労しない。 2・電車やバスの交通機関の運行時刻が正確で、目的地まで時間通りで予定を立てやすく心配事も少ない。 3・自家用車は皆ピカピカで目立った汚れもなく、駐車車両も出発時に出やすいように全てと言っ

          愛すべきフランスでの車生活①

          父のレストランを引き継いだ3兄弟のフランス旅行計画

          昨日からフランスは朝晩とても冷え込んできた。 パリやリヨンなどの大都市は、僕が暮らす町の最低気温が日中の最高気温のようで、更に来週末は朝晩氷点下に近い予報を出している。 こんな季節になると、天気も安定して雨も少ない南仏での生活が羨ましくなる。 いくら僕が暮らす大西洋沿岸地域が温暖なと言っても、朝から吹き込む風と、あいにくの曇り空が加われば体感温度は更に下がる。 先週から自宅から歩いて幼稚園まで息子を送っていたが、流石に今日は車で彼を送ってきた。 息子をいつものように

          父のレストランを引き継いだ3兄弟のフランス旅行計画

          僕の最適・最強の趣味

          「料理人の趣味」 先週から取得している長期休暇のお陰で、再開させることができたnote。 再開できなかった1年間は優先させるべきことや、日々のレシピ作成などで気持ち的にも余裕が生まれなかったし、何より書き始めると頭がフリーズするような感覚で、ちょっぴり自分に絶望していたりもしていた。 普段よりも少しだけ早く起きて1〜2時間以内で書き上げるようにするのが理想ですが、実際には、じっと座っていられるのが苦手なので部屋をウロウロしながら休み休み書いているのが現状。 ただできる

          僕の最適・最強の趣味

          第一次世界大戦の休戦記念日

          「11月の3連休」 フランスの毎年11月11日は祝日です。 そのため息子の通う幼稚園も一昨日の土曜日から本日まで3連休。 息子があと30分だけ布団の中に収まっていてほしいと祈りながらちょっぴり急ぎ足で今回の記事を書いています。 先週から取得している僕の長期休暇と息子の三連休を利用して、家族で小旅行のチャンスだったかもしれませんが、あいにく妻の同僚が2週間前から1ヶ月のヴァカンスを取得中。 そのため彼女は11月いっぱい彼の分まで仕事を負担する必要があり、週2の休日も今月

          第一次世界大戦の休戦記念日

          料理人の日曜日

          「日曜日の静かな匂い」 季節に関係なく日曜日に漂うゆったりとした不思議な感覚が僕はとても好きである。 目には見えない心地よい雰囲気。 誰にも急かされず自分のペースで一日をスタートさせる。 何をしても、何もしなくても良い。 日曜日の空気感が僕の存在自体を無条件に肯定してくれている。 平日の休みでは得られない安息の時間。 特にフランス生活ではこの感覚が強くなったと思う。 だから僕は日曜日が大好きだ。 急遽仕事が入る日でも、日曜日は気持ちに余裕が自然と生まれる。一

          料理人の日曜日

          【フランス・料理人】本当の育児・2

          「パリからの訪問者」 僕の数少ない料理人ネットワーク。 今後も積極的に他者と関わっていこうと考えていないのだから、これからもこのネットワークの広がりにはあまり期待できないし、自らも望んでもいない。 ただそれでも誰かから、 「久しぶりに会いませんか?」 「遊びに行っても良いですか?」 と連絡を受け取ると正直嬉しくなってしまうのは本心で、人付き合いって大切だし楽しいなぁと感じさせられる。 今年の夏のヴァカンスが終わりに差し掛かろうとする8月下旬に、パリ在住の料理人が

          【フランス・料理人】本当の育児・2

          【フランス・料理人】本当の育児・その1

          息子との毎朝のルーティーン 今週末から来週にかけての週間天気予報を気にして見てみると、少しずつ冬の寒さを身構え始めている自分に気づく。 来週から朝晩の気温は10℃を下回り、日中も平均気温が15℃を下回る予報。 年をまたいで、2月頭までの長期休暇をスタートさせた今週のように、晴れ間が見えなくても日中20℃近くいくような、過ごしやすい秋の陽気も終わりを迎えようとしている。 いくら僕が暮らしている町が、フランスの他の地域に比べて冬は温暖だからといっても、やっぱり12月になる

          【フランス・料理人】本当の育児・その1

          【フランス・料理人】親愛なる食道楽の君へ

          今年の年末から年始にかけ、彼が再びフランスにやってくる。今回で3度目の渡仏の彼を、ここではS氏と呼ぶことにしましょう。 僕が知る限りS氏は大変な美食家・・・いやこの言い方にはものすごく違和感があるなぁ。 美食家なんて言うとその分野に精通していて、食に関わる全ての分野にも影響を及ぼすようような聡明な人物像になってしまう。 S氏はもっとシンプルでただ美味しい物を真剣に心から楽しめ、彼にとって珍しく新しい食体験や旅が好きな印象。 そう、彼は食道楽の人物なのだ。 彼の一度目

          【フランス・料理人】親愛なる食道楽の君へ

          料理人の朝の日常

          秋が深まり寒さが増してくる11月のフランス。厚い雲が太陽を覆い、日差しを拝めることが稀な時期になってきました。 11月の日中は平均気温が10℃前後ですが、朝晩は冷え込み、外を歩くときにはそろそろ手袋が必要になってくるかなぁと感じさせられる季節。 今朝も自宅前の景色は朝もやがあたり一面を覆い、100〜200メートル先の視界は悪い。 肌で感じる外気温よりも視覚や鼻から吸い込む湿った空気から、全身に冬の匂いをが伝わり寒さを煽られている感覚になる。 ただ有り難いことに、僕が暮

          料理人の朝の日常