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「今がいちばん幸せ」

「今がいちばん幸せ。」

最近、大好きな2人から同じ言葉を聞いた。


一人目は、お世話になっている校長先生。
ご退職されたので勤め先の校長先生ではないのだが、ずっと「校長先生」と呼んでいる。
今も二、三ヶ月に一度は必ず会って、近況報告をしている。

仕事のことだけでなく、プライベートのこと、家族にも言えないようなことまで、心の内を洗いざらい話したくなってしまう方。
私の人生の羅針盤。
退職される時に、職場の先生方の多くが涙した。人格者とはまさに、この方。

校長先生は、奥さんを大切にされていて、とても仲睦まじいご夫婦だ。

今年いただいた年賀状に、「退職して仕事も変わり、子どもたちも巣立ち、生活は変わりましたが、やっぱり今がいちばん幸せです」と書いてあった。年賀状を壁に飾っておきたいくらい、素敵な言葉だと思った。

お会いしたときに、
「年賀状を見て感動しました。今がいちばん幸せと思える秘訣はなんですか?」と聞くと、

「いつも、今が幸せって思い込むことじゃないかな。思い込んでいたら、本当に幸せになるものだと思うんだよね。」

そうか、たまたま幸せなわけじゃないのか。幸せだと思うから、幸せなのか…!自分で創るものなのだな。

校長先生には、会う度に学びをいただく。生きていく上で、自分がちょっと強くなれる言葉をくれるのだ。

二人目は祖母。
今年で82歳になる。
人のことを思いやり過ぎて、たまに自分がすり減ってしまうほど。誰にでも優しい、自慢の祖母。

先日、一緒に旅行に出かけた。
孫たちと一緒に、京都に訪れることが、祖母の長年の夢だったそうだ。

何度も何度も、「こんな夢が叶うなんて、本当に幸せやわ」と言ってくれた。

そして、

「今まで本当にいろんなことがあったけど、今がいちばん幸せ。こんな幸せなことがあるなんて、長生きしてよかった。」

と。

幼少期とても貧しい暮らしをしていたり、
姑に辛くあたられたり、
祖父もかなりの亭主関白。
祖母は、昔から苦労が多かったそうだ。

長い長い人生を歩んできた人から聞く、長生きしていると、いいことがある、と言う言葉の重み。
祖母の「いちばん幸せ」の中に、私も加わることができたことを、心からうれしく思った。
もっと、幸せな気持ちになってほしい。
もっと、長生きしてよかったと何度も思ってほしい。

校長先生とは違うけれど、私の中で忘れられない言葉になった。


松浦弥太郎さんの「何になりたいかじゃなくて、どんな人になりたいか」の答えを、
いつも

「今がいちばん幸せだよ。」

と言える人になりたい、にしようと思う。


今日も読んでくださって、ありがとうございます。

おやすみなさい。

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