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激しく憎まれることをよしとする 相手を許す心が大事だよ
革新的なことをする人にはつきものだよ。
イエス・キリストがその典型だよね。
ニセの救世主とレッテルを貼られて、十字架にかけられたわけだからね。死ぬほど憎まれていたんだよ。ユダヤ教の人たちにはね。
人種や宗教の垣根を越えて、愛し合うことの大切さを伝えたんだけどね。
それが伝統的なユダヤ教をないがしろにしたと激怒されたわけだよね。
だけど、処刑したユダヤ人たちは、いまだにパレスチナ人といがみあっているから、キリストの教訓をしっかり学ばないといけないね。
お釈迦様だって、憎まれてるよ。
人気宗教になってきたら、他の宗教団体から憎まれて、弟子の中には襲撃されて殺された人もいるからね。
だけど、それでもやるためには、動機の純粋さが大切だよね。
人々の幸せとか、利便性の向上とか、純粋に無私なる心でやり切ると言う気持ちだよ。
そこで思い出すのは勝海舟だね。
この人の言葉に「行蔵は我にあり」というのがあるけど、どんなに毀誉褒貶が激しくても、動機が自分の中で確かなものであれば、それでいいじゃないかということだよ。
勝海舟は幕府を潰す判断をした後、同僚から恐ろしく憎まれたからね。
幕府の代わりに、雄藩連合というのを考えたんだよ。
このアイディアは、横井小楠のから、もらったものだけどね。
横井小楠があまりに見識が高かったので、圧倒されて乗ってしまったんだよ。
そして西郷隆盛に打ち明けて、共同して倒幕を成し遂げてしまったということだよね。
明治時代は江戸幕府よりは自由度が高かったから、それでよかったのかもしれないけどね。
江戸幕府の最大の失敗は、参勤交代を廃止できなかったことだよ。
これが諸悪の根源だったんだよ。
江戸屋敷を維持するのに、莫大なお金がかかるし、参勤交代そのものにもお金がかかるので、どの藩も財政赤字で、庶民が餓死したり、苦しみ続けたわけだよ。
横井小楠が、参勤交代の廃止を提言して、一旦実現したけれども、小楠が失脚したら、元に戻ってしまったからね。
だけども明治政府が全て良いわけじゃないよ。
実は明治時代の方、が税金は高かったという説もあるんだよ。
それは自主関税が喪失してしまったからだよ。
これは幕府が悪いんじゃなくて、長州藩が悪いんだよ。
下関戦争でイギリスを始めとした欧米の国々に無謀な戦争を仕掛けたんだよ。
その結果、関税自主権を失ってしまったんだよ。
そもそも最初の日米通商条約は、エドモンド・ハリスの善意によって平等なものだったんだよ。
だから、安政以降の貿易で、幕府はものすごく儲かったんだよ。
憎しみに戻るけども、憎まれることには不当なものもあるからね。
日本ではあまりないけど、宗教対立というのもあおられているし、刷り込まれて教え込まれるものもあるからね。
それから小さな調和を求める人は、それを壊して大きな調和を求める人を悪人扱いして憎むこともあるよ。
大体変革者が憎まれるのは、現状維持を破壊するからだからね。
そんな時は、自分を憎んでいる人を許す気持ちを持つことも大事だよ。
許す気持ちを持てば心が穏やかになれるからね。
心が穏やかであれば、基本的には天国に帰れると思うよ。