心の安らぎの持続 1日15分の静かな時間が違いを生む
うつ状態になって病院に行くと、お医者さんから心のバッテリーがゼロになっていますよ。と言われることがよくあるね。
毎日忙しく、何かに追われている生活を続ける中で、知らない間に、困難に立ち向かうとする力とか、そんなバイタリティーみたいなものがすり減っていて、ほとんどなくなっていたんだね。
そのために、バカンスとか、旅行とか、風光明媚なところに行って、心を解放して、家族や友人と楽しい時間を過ごすことで、心のバッテリーを充電する方法となってるんだろうね。
だけど、もっと簡単に、継続的に、心のバッテリーを充電する方法があるといいんだけどね。
その一つが、静かな時間を取ると言うことだよ。意外にこれはできていないんだ。
会社とか、家の中でも、常に何かが起きていて、その起きていることに対して、精神を集中させながらエネルギーを使っているんだね。
それからそんな静かな時間をとって瞑想みたいなことをやるスペースもないしね。
だけども、昔から沈黙の時間は金にも優るって言われている通り、少しでもいいから静かな時間を取ることの価値と言うのは確かにあるんだね。
本来人間の心には、何もないところから、人に喜ばれるような価値あるものを生み出す力があるんだよね。
昔のもので言えば、文学作品とか、モーツァルトの音楽とか、優れた芸術作品なんだろうけどね。
それは、沈黙していたり、何も考えていないような状態の時にふと思い浮かんでくるものだと思うよ。
だから散歩を日課にしている人というのはとても多いよね。散歩が目的と言うよりも、散歩の中で心が日常の囚われ事から遊離して、瞑想状態みたいになると言うところがいいんだろうね。
それと大事なのは、継続的にやることだと思うよ。
いちど心が種々雑多なものから遊離して、本来持っている創造性を取り戻す方向に動いても、またすぐに元に戻るからね。
だから、毎日やるというのがやっぱり大事だよ。
それから家族がいて、静かな場所がないと言う人の場合は、早く起きてみると言うことも考えてみる価値はあるんだよ。
だれもまだ起きていない時間に、10分から15分ぐらい沈黙の時間をとってみるんだよ。
最初は何の効果も期待できないよ。自分でもなんでこんなことをするのか、説明もできないよ。
だけど、継続的にやっていると、だんだん変化してくるんだよ。
それは悩みや不満とか焦りとか、そういったものを客観的に見つめて、そこから自分が距離を取ると言うことが次第にできるようになっていくんだよ。
それは怒りとか、焦りとか、悔しさとか、そういう自分の心のバッテリーからエネルギーを奪っていくものを遠ざける力になるんだね。
そこまで出来るのに、どのくらいかかるかは個人差もあるけれども、早い人でやっぱり3ヶ月から半年はかかるだろうね。
だけども、それでうつ病になったり、適応障害になったり、様々な慢性疾患にならずに済むならやってみる価値はあるよね。
そして、自分の心が、創造性を持っているということを発見できるようになれば、さらに上級レベルだと思うよ。
お釈迦様もイエス・キリストも、精神統一をすることによって多くの人々を助ける力を身に付けたんだよね。
どんなに科学技術や文明が進歩しても、人間の持っている心の力の偉大さと言うものを身に付けるには、自分が実践するしかないからね。