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自分に厳しくすることのメリット スキャンダルから守られるよ

兵庫県の斉藤知事が失職することになったね。そんな取り立てて悪いことはしていないんだけれども、自分に甘いところが命取りになったと思うよ。

こういう学歴エリートで官僚から知事になった人の場合、そこが人生の上がりというか、ゴールになってしまって、まるで自分が天皇陛下になったみたいになっちゃうんだろうね。

ちょっと昔にも、防衛事務次官を4年間位異例に長くやった人がいたけれども、防衛庁の天皇陛下みたいなあだ名を立て奉られてしまって、天狗のように鼻が高くなっちゃったね。

それで、出入りしている商社から賄賂をもらったり、高価な贈り物をもらったと言うことで逮捕されてしまったよ。

そういえば、イギリスでも、労働党と言う所の党首の人が、パトロンから300万円位のスーツを贈ってもらったり、テイラースウィフトのコンサートのチケットを家族分もらったと言うことで、一気に支持率が下がってるね。

こんなことを考えると、やっぱり自分に厳しくすることにもメリットはあるよね。

その典型で言えば、昔のローマ皇帝だったマルクスアウレリウスがいるよね。

この人の自省録と言う回顧録を読んでみると、めちゃくちゃ自分に厳しいよ。

まず寝坊すると言うことを自分で許さないんだよ。

そして疲れきっていて、朝起きなく起きたくない時でも、「人類に対する義務を果たすために、自分は起きる」と自分に言い聞かせて、自分に鞭を打って起きてくるんだね。

それから吉川英治さんじゃないけれども、すべての人が自分の先生だと思って、メモを取りながら話を聞くんだよ。

これも自分が偉いと思ったらできないことだよ。

それで思い出したんだけれども、昔、土光敏夫さんと言う経済界の偉い人がいたんだけれども、めざしの土光さんと呼ばれて、この人はものすごく自分に厳しかったよね。


一切ゴルフはしないし、酒の付き合いもしないんだ。そして東芝がどこかの重役なんだけれども、横浜の鶴見から、電車で通うんだよ。

どうしてこんなに自分に厳しいかと言うと、やっぱり法華経を信じてるからだろうね。

この人は朝4時に起きて、法華経の読経から1日を始めるんだよ。

この法華経信仰と言うのは、お母さんから受け継いだものらしいね。

お母さんもめちゃくちゃ熱心な法華経の信者で、70歳から女子教育に目覚めて、橘女子と言う学校まで創設してしまった人だよ。

それで土光さんはこの学校を引き継いで、校長までやってるからね。そして経営が厳しいので、自分の財産を全てつぎ込んでるんだよ。

今の人では、そんな事はつまらない人生だと思うかもしれないけれども、やっぱり世の中を良くする人と言うのは、その位厳しくないといけないんだろうね。

土光さんは誰かから、現代の日蓮聖人だとまで言われたみたいだけれども、とても謙虚で、法華経の話で講演会をやってくださいと言っても、絶対にやらなかったそうだからね。

自分が偉くなって、舞い上がるのは徹底的に警戒していたんだろうね。

こうやって考えてみると、自分の上に何か目に見えない尊い存在があって、自分はいつも見られているんだと考えていることが、結局自分に厳しくすることにつながるのかもしれないね。

そういう点で言えば、やっぱり宗教は本当に大事なものだよ。

だから宗教がない無神論の唯物論国家である共産主義国家中国は、経済がちょっと大きくなったからといって、世界を支配できるつもりでいるからね。

ウイグル人を何百万人も強制収容所に入れたり、強制労働でタダ同然で働かせて人権侵害をやってるのも、やはり思い上がっているかもからだろうね。

やっぱりこのような事はいつまでも許していてはいけないし、自分で自分を変えることができないなら、神を信じる西側の先進諸国は、一致団結して、中国に人権を守らせるように厳しく指導しないといけないよ。

日本には武士道精神と言う、徹底的に自分に厳しくするカルチャーがあったはずだから、もう一度この原点に戻るのも大事かもしれないよ。

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