昇進うつにあがらう(その1)
なりたくもない管理職に無理やりさせられて苦しんでいるんだ、なんて人は結構多いかもしれないね。
部下を持つと、手のかかる部下とか、何かと文句を言ってくる部下とかもいるしね。それから上から目標やら、様々な要求をおろしてこられると、板挟みになることもあるからね。
自分の好きなことはできないし、人の面倒は見なきゃいけないし、会社の要求は実行しなきゃいけないし、嫌なことだらけで、心が鬱々とするって言う事はあるしね。
さらに先が見えないというのが苦しみをさらに重くするんだよね。これがいつか終わるんならいいけれども、ずっと続くとなったら、いっそのこと会社を辞めたほうがいいんじゃないかと思ったりもするよね。
そんな時は、やはり考え方を変えてみるといいんだよ。例えば、管理職と言うのは、人間の本質の一部なんだと言うふうに考えてみたらどうだろうか。
リーダーになるということが、人間の本質であれば、これは人間である以上は避けて通れないからね。
考えてごらんよ、動物だって、猿山の猿にはボスザルがいるし、蜂にだって女王蜂がいるんだよ。
つまり生きると言う事はリーダーを必要とすると言うことなんだね。それは人間が社会的な動物だと言われる事と関係するけども、自然界そのものがリーダーを必要としているわけだよ。
だから長い人生の中で、どっかでリーダー役をすることになると言うのは避けて通れないし、これは人間性の本質を具体化していくチャンスなんだというふうに考えてみたらどうかね。
そして、このリーダーと言う人間性は、元から備わっているものではあるんだけれども、磨き出さないと輝いてこないものなんだね。
それはちょうどダイヤモンドが原石としては石ころのようにしか見えないけれども、研磨することによってピカピカと輝いて多くの人を楽しませるのと同じかもしれないよ。
磨くには時間もいるし、磨く材料もいる。これが管理職になるための修行でもあるし、勉強を必要とすると言うことだよね。