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自閉症が改善! 新しい習慣は「新しい人生」を生きること
人間は習慣の奴隷であるとはよく言ったものだね。
だけど、新しい習慣を作れば、新しい人生が開けていくと言うのは、どうもほんとうらしいね。
奥田健次さんと言う行動分析学の専門家が書いたメリットの法則と言う本が集英社新書から出ているんだけれども、習慣の力に関する、とても面白い事例がたくさん載ってるんだよ。
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1つは、1日に何回も突然大きな声を上げる2歳の男の子の話なんだ。
お医者さんから1日に60回位大きな声を突然あげるので、てんかんと重度の自閉症だと診断されて、お母さんは絶望して、この奥田さんのカウンセリングを受けにきたんだね。
そして奥田さんは、行動分析と言うのをして、2つのことを子のお母さんにアドバイスをしたそうだよ。
1つは大きな声を突然上げても、放っておくこと。実はそれまではこの子が大きな声をあげたら、何か困っているのかなと思って、すぐに抱っこしてあやしていたんだね。
それだけじゃなくて、大きな声を出したら、少し子供から離れて姿が見えないようにすることなんだね。
そんなことをしたら、子供はますます泣き叫ぶに違いないと、お母さんは主張したそうだけれども、奥田さんは、それを覚悟してやるだけの覚悟がありますかとお母さんに聞いたそうだよ。
それから何も声を出さずにいるときに抱きしめてあげること。この2つなんだ。
そしてこれを実行したんだけれども、大きな声を上げても何もしないで、そばから離れると、案の定、子供は火がついたように泣き叫んだそうだよ。
だけど、このルールを繰り返してるうちに、しばらくすると、なんと大きな声で叫ぶのが1日2回まで激減したそうだよ。
そしてさらにしばらくしたら、全くなくなってしまったんだ。
そしてこの子は何とか普通学級に入ることができて、そこでも真ん中から少し上位の成績をあげられるようになって、お母さんは奇跡のようだ。と喜んだそうだよ。
そうなると、医学的に下されたてんかんとか自閉症とか言うのは一体何だったんだって言うことになるよね。
奥田さんによれば、これは循環論法でしかないと言うことなんだね。
実は大声で奇声をあげると言うことを、てんかんとか自閉症とか言い換えただけに過ぎなくて、結局、同じことでしかないんだと言うことなんだよ。
脳に何か機能障害があるとお医者さんは推測したわけだけれども、実際そんな事は証明もできないし、脳波とかいろんな検査はしたんだろうけれども、断定はできないんだよね。
結局医学と言うのは、まだよくわからないことだらけで、とりあえず名前をつけているだけと言うのは、実際その通りだよ。
でも1番確実なのは、その行為や習慣をしたことによって、その人に何が実現するかと言うところは、確実なことなんだね。
この2歳の男の子で言えば、大声で騒げばその後にお母さんから、抱っこしてもらってあやしてもらえると言う事は確実なんだね。
それが実はこの子にとっての習慣を作る力になっていたわけだよ。
この奥田さんのカウンセリングで、不登校なんかも治ってしまったりする事例がたくさんあるそうだよ。
そしてこの奥田さんは最近、長野県の軽井沢に、自分のお金で小学校まで作ってしまったんだよ。それだけこの人に救われた人が多いし、この人をサポートしようとする人が多いんだろうね。
これって今の大人たちにもとても当てはまる話だよね。不安障害とか、適応障害とか、恐怖症とか言うのも全て同じだと奥田さんは言ってるからね。
結局、自分が無意識のうちに作ってしまった習慣の奴隷になっているわけだよね。
それを打ち破るのは、やっぱり抜け出そうとする人間の心の力だろうし、強い意志の力だろうね。
それが人間の本質であって、脳の働きとか、そういったものに不幸の原因を求めても、やっぱりそれは証明にはならないと言うことだよね。
この行動分析学と言うのは、結局、人間の意志の力や、未来を信じる心、希望の力と言うものを明らかにしているような気がするよ。
やっぱり自分の人生を形作るのは、自分の内側にある力だけだと言えるだろうね。